No.1ファッションレンタル企業にジョインして1年を振り返る
ソフトウェアエンジニアをしている工藤と申します。
ファッションレンタルサービス「airCloset」を展開する、株式会社エアークローゼット (以降 エアクロ)に入社して1年が経とうとしています。
この記事では、エアクロに入社して1年間の振り返りポエムを書きつつ、エアクロの企業文化に触れていきたいと思います。
TypeScript / Reactとの闘争
エアクロに入社して最初の課題は、新言語の習得でした。
入社以前はRuby, Railsユーザーで、入社時点でエンジニア歴1年だった私にとって、触れたことのないTypeScriptとReactの習得は非常に重いタスクになりました。業務時間外と土日を使い、書籍とコードを読み漁る日々が続きます。
エアクロではエンジニア評価指標のひとつとしてポイントを使用していますが、入社以降の2~3ヶ月に渡って私のポイントは目標を遥かに下回り、全エンジニアぶっちぎりの最下位を独走します。
そんな中でも、私のメンターについてくださったツールの神様や、エアクロのシステムを統べるCTOをはじめとする優しくて強い皆さんのおかげで、徐々にTypeScript, Reactに慣れていきました。
はじめての大型案件
入社4ヶ月で初めて、比較的規模の大きな案件にアサインされました。
TypeScriptやReactに慣れ始めた私のほんのちょっとした自信は、この案件に完膚なきまでに叩きのめされます。
…などなど、数えきれないミスの連続により案件のリリース期限は5回に渡って引き直され、PLからは「サグラダ・ファミリア」と揶揄される事態に(もちろん冗談ですが)。
何度振り返ってもひどい有様だったこの案件ですが、おかげで以下のような学びを得ることができました。
エンジニアとしてごくごく基本的なことかも知れませんが、非常に重要な気づきだったと今でも思います。
そうした学びのおかげで、徐々に前述のポイントも増加し、ようやくエンジニアとして0.5人前くらいにはなっていきました。(案件でリリースしたプログラムは比較的大型の割にバグはなく、今でも安定稼働しています)
無駄をなくす
エアクロにはユニークな社内表彰があり、AllHandsOnDeck賞はそのひとつです。この賞は2ヶ月ごとにCEOからテーマが発表され、2ヶ月間でそのテーマを最も体現していたメンバーを毎週の投票で決定し、表彰します。
ある月に発表されたテーマは「無駄をなくす」でしたが、たまたまその月にトイルの削減やオペレーション依頼の簡略化をおこなっていた私は、AllHandsOnDeck賞の銀賞をいただくことができました。
もともとエアクロにジョインした理由の一つとして、エアクロが「時間価値の最大化」に重きを置いていた点があります。
新卒で介護業界に入り、介護士としておびただしい数の無駄を目の当たりにした私にとって、「無駄をなくし、億劫な時間を減らすこと」は何よりもやりたいことでした。そしてエアクロの「“ワクワク”が空気のようにあたりまえになる世界へ」というビジョンは、私のやりたいこととマッチすると感じていました。
そんな入社理由もあり、自分がエンジニアとして最も大切にしている「退屈・億劫な時間を減らす」ことが全社的な表彰を受けることに繋がるというのは、感慨深いものがありました。
Qを担保せよ
なんだか綺麗なことばかりを書いてきた気もしますが、もちろん組織には無数の課題が存在します。
私たちエンジニアが所属する「プロダクトグループ」では、QCD (品質・コスト・納期)を追求していますが、最近では特にQ (品質) の低下が課題になっています。バグの発生や可用性の低下はお客様の信頼低下、オペレーションコストの増大を招く恐れがあります。
そうした課題に対してアクションを打ちたいとき、「上層部が考えるから、エンジニアが考える必要はない」ではなく、「どうしたらいいと思う?」とエンジニアにも積極的な発信を求めるところが、個人的にエアクロの一番好きなところです。
現在、私は開発の傍ら品質担保のためのアクションを打ちつつ、長期的な課題の解決に向けたインプットや分析を行っています。お客様に安心してサービスをご利用いただけるよう、Qualityを担保するための取り組みを行っていきます。
一息
あとがきです。
多くの開発案件が飛び交うエアクロにおいて、ゆっくり記事を書く機会はあまりありません(あくまで現状ですが)。
一息ついて文字に起こしてみて初めて、色々やったなとかいろんな人に恵まれたなとかと感じているところです。
個人としてもチームとしても、課題は山積しています。
もちろん一足飛びに成長することはできませんが、これからも着実に小石を積み続けていきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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