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ソーシャルインパクトに対する違和感 #探究ノート

その日ぐるぐる考えていたことを、パっと書き出す。それがこの「 #探究ノート 」になります。探究のリズムと、回転数を上げたくて書いているので、未完成ですみません!

インパクト、というとかっこいい。社会変えている感じがするし、ソーシャルセクターの誰もが目指している方角だろう。

でもだからこそ、筆者はずっと「ソーシャル・インパクト」に違和感があった。簡単に言い直せば、<数>で本当に変えられるのか疑問だった。機会やプロダクトのインストール数を広げていくような<側>の拡大で、複雑に絡まった問題構造は変えられない。ガンガン経済成長していた過去の時代の格差や貧困と、現代の課題は全く異質なものだ。経済的な指標だけでは不十分で、内省化・個別化してる感じがする。

だからインパクトかっこいい!という男気みたいなロマンをぐっと飲み込んで、内省化・個別化した課題に近づきたいと思って、現場に入り込んでいる。生き急いでは、今の社会の生態系や人のこころが見えないなあと。つまり現場は大好きだけど、それは課題の解像度をあげることで、構造的に分析したかったからだ。ああだこうだと仮説検証を繰り返していくことが、自分の思考回路としては生きがいで、いつもそんな事ばっかり考えている。何か思いついた時が、一番楽しい(笑)

最近、青春基地のミッションを見直していて、一つは、いつも通り公立高校にPjBL(Project Based Learning)を届けることで、「学び」と「学校の役割」の再定義をすること。そして、もう一つが存在自体が社会に対するメッセージになれるようになることじゃないかと話している。
つまり、現場自体も価値創造しているが、そこから問題構造を見抜くことも大事だという意思表示のつもりだ。

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25年前にNPO法ができてから、今やNPOの数は、コンビニの数くらいになった。それなのにコンビニより存在感が薄い(笑)
(*H30年度で法人数は51,809、認定NPO法人数は1,076。)
それは、わざわざNPOなんかイバラの道を選ぶほど公共性の高い人たちだからこそ、いい人すぎるからだと思う(誰よりもこれは自己批判でもある)。現場に籠りすぎて、定性的な成果が多めだし、且つ社会全体との接点が薄いからだ。見えにくい課題を見つめすぎて、どこか「一般企業の人たちには分かってもらえない」気持ちがないだろうか。(ボリュームゾーンのシニア層は特に、稼げないという思い込みが事業を縮小させている感じもある。)

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言いたかったのは、最近いろんなNPOと接触する機会が何度かあり、事業内容やお話している話し方とかの違和感をぐるぐると考えていたら、やっぱりソーシャルインパクト大事だなあと思ったということ。
<側>ではなく、<中>から見えたものを表象化できるようなソーシャルインパクトを創り出したい。食わず嫌いがあった気がして、まずはもう少し勉強しつつ、今日も邁進致します。教えてくださいませ。

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