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2023年に読んで良かった本【15選】

2023年は90冊ほど本を読んだので、その中から特によかった本をまとめていきます。


勉強になった本

・GIVE&TAKE/アダムグラント

この本は一番印象に残ってます。名著です。
世の中の人間は、「ギバー」、「マッチャー」、「テイカー」の3種類に分かれるのこと。「ギバー」はギブアンドテイクの関係で相手から利益を受け取る以上に与えようとする人のことで、「マッチャー」は与えることと受け取ることのバランスを取ろうとする人で、「テイカー」は多くの利益を受け取ろうとし、自分の利益を優先する人のことを指す。
アダムグラント先生によれば、最も成功しているのはギバーであるとのこと。この本を読んで僕はギバーになるように心がけています。

・ORIGINALS/アダムグラント

この本もアダムグラント先生の名著です。
オリジナルな人はどういう人か、と説明しているんですが、オリジナルで成功を収めている人は変わった人でもなんでもなく普通の人だと説明しているのが印象的でした。
リスクのバランスを取ること、アイデアは質より量が大事、成果を出そうとしすぎると創造性が低下する、といったことが印象に残りました。

・ファスト&スロー 上下/ダニエルカーネマン

この本は行動経済学の名著と言われている本で、非常に印象に残りました。
平均回帰の話が印象に残りました。良いことが起こった後はまた良いことが起こりそうに思えるけども、大体は平均に回帰するとのこと。
また、将来予測はできないと断言していて、専門家の将来予測は当てにならないといっていたことも印象に残りました。

・スタンフォードのストレスを力に変える教科書/ケリーマクゴニガル

この本はスタンドフォードのケリーマクゴナガル先生が、ストレスに対する人々ノネガティブな認識を一変させる本です。
ストレスはネガティブなものではなく、ポジティブなこと。ストレスを味方につける方法を説いていて非常に参考になりました。

・私たちはどう学んでいるのか/鈴木宏昭

この本はタイトル通り私たちはどう学んでいるのか、認知科学の観点から書かれている本です。
「発達やひらめきは、うねりがあり、成長が停滞したときはスランプでもなんでもなく、急成長するにあたっての必要な過程である」といった言葉が印象に残っています。

・脳の外で考える/アニーマーフィーポール

この本は科学的に色んな学習法について書かれていて非常に参考になりました。
運動、自然に触れること、スタンディングデスクを使って立って勉強すること、メモの大切さが書かれていて、実践しています。
独創性を発揮するにあたって、模倣をすることを勧めていたのが印象に残っています。

・20歳の自分に受けさせたい文章講義/古賀史健

この本は文章術の本で、あまり期待せずに読んだのですが参考になる点が多く書かれていて勉強になりました。
書くことの大切さ(書くことは考えることだ!書かないと考えは成熟しない!)について言及していたのが印象に残っています。

哲学

・読書について/ショーペンハウアー

私は哲学について苦手意識があったのですが、いざ読んでみると著者の哲学に感動してむさぼるように読んだのを覚えています。光文社の新訳はかなり読みやすいので昔の名著読みたいな~という方におすすめです。
読書することは人にものを考えてもらうことだ!と読書を否定していたのが面白かったです。
著者は回りくどい難解な読みづらい文章を否定しており、優れた文章というものは回りくどくなく、簡潔で力がある文章だ!という考えに共感しました。

・人生の短さについて/セネカ

この本は結構少ないページ数で、文章もかなり読みやすく短時間でスラスラと読み終える本です。
時間の使い方について説いていて非常に共感しました。黒澤明の「生きる」と似たような哲学だな~と思いながら読んでいました。
流れるように時間が過ぎてどんどん年取ってるな~って方にこの本はお勧めです。

小説

・くっすん大黒/町田康

町田康さん、初めて読みました。おっさんと若者の関西弁の会話がずっと続くような本で、今まで味わったことのないような読書体験でした。面白い漫才を聞いているような感覚で非常に面白かったです。

・プロジェクト・ヘイル・メアリー 上下/アンディ・ウィアー

オデッセイの原作著者で有名なアンデイウィアーさんの新作SFです。めちゃくちゃ面白かったです。たしかETと少し似てるなと思いながら読んでました。

・風葬の教室/山田詠美

村田沙耶香が影響を受けた本と聞いて読みました。文体が村田沙耶香さんぽくて、村田沙耶香はこの作家の影響を受けているんだなと思いました。
小学生のいじめの話なんですが、いじめのストーリーを新鮮な角度で書いていて感心しました。

・蹴りたい背中/綿矢りさ

19歳11か月という最年少での『芥川賞』を受賞した綿矢りささんの小説です。主人公の女の子が同級生の男の子の背中を蹴って快感を覚えるシーンに思わず笑ってしまいました。

伝記

・夜と霧/ヴィクトル・エミール・フランクル

言わずもがなの名著。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に収監された経験をもとに書かれた心理学者の本です。
ノンフィクションとは思えないような描写の連続でびっくりしました。
この本は読んでて、ただ苦しい本ではなく、絶望の中から希望を見出すような観点で書かれていたのが凄い良いなと思いました。

随筆・評論

・陰翳礼讃/谷崎潤一郎

谷崎潤一郎さんが日本の美について語っている本です。
陰の中にこそ美しさがあるというのは共感しました。日本家屋の陰翳を活かした奥ゆかしい生活習慣に憧れます。





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