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おてがる機材でどれだけ撮影できるか試してみる話(3)

前回まではここからどうぞ。
https://note.com/wakkaworks/n/nd6c8583ffc7e
https://note.com/wakkaworks/n/n0deac1edaffe

さてさて、お安く手に入れたD5000。前回はミックス光のもとで撮影するとなって、対策として使ったストロボが機能限定版みたいなだったせいで苦戦してイマイチな印象になってしまいましたが、そもそもそれストロボのせいで本体やレンズは悪くないのでは….

ということで、今回はごく普通な日常シーンで使ってどんな感じかなあというのを検証してみます。ちょっと番外編的な内容かも。


APS-Cサイズのセンサーなんでしょ、画質悪いんじゃない?

最近はだいぶフルサイズ機が普及してきて、すぐにAPS-Cだのの撮像素子サイズの機種は劣ってるように受け止められがち。
さて、それも実際のところどうなんでしょうね….
ということで2機種で比較して撮影をしてみます。

D5000といつものZ9で比較してみましょう。

D5000にはキットレンズの18-55/3.5-5.6、Z9にはSIGMA24-25/2を装着し撮影してみました。

A
B

うん、ほとんど変わんねえな!
ちなみにどちらがどちらの撮影物かというと、

A
B

このようになっております。
よーーーくみれば差はありますが、ぜんぜん違うってほどではないので、これはまあ気にするでもないくらいなのかと思います。少なくともセンサーサイズだったり年式の差で普通にお散歩スナップする分に成果物に大きな差は出てこないですね。

ボケが小さいとは言うけれど

フルサイズはボケが大きい!APS-Cはボケない!みたいなイメージを持ってる人は多いでしょう。

フルサイズ機で撮影した画像の真ん中75%くらいをトリミングして出してるようなものなので、換算何ミリ、て言ってもボケ量はもとの焦点距離分だけになって、それがボケにくいというか…に繋がってることによる…とでも思っていただければいいでしょうかね(ややこしいところなので気になる人は専門的な解説を調べて読んでみよう)。

それでも、ボケが大きくなる条件をうまく選んで構図なり決めていけば、単焦点レンズだとか買わなくても、結構いっちょ前に背景とかぼかして撮れちゃうもんです。

背景がぼけやすくなるのは
・焦点距離が長い
・絞りを開く
・被写体から背景までが離れている
・被写体はできるだけカメラに近く位置している

という点なので、構図を気にしたりしつつ、これらに注意してやるとわりかし簡単に背景ボケボケそれっぽ写真は撮ることができます。

画角・被写体との距離は変えず、背景との距離を変えた例

こうして背景のすぐ近くに被写体があったときと、3歩くらい離れたときで、わずか数mでもずいぶんくっきりかボケボケか変わりますね。

これを踏まえて、ボケを意識して撮ってみると

18-55の望遠側で絞り開放

ほどほどいい感じに背景をぼかしてあげることができました。
ポイントを押さえれば十分にボケを活かした画像は撮れますので、フルサイズしか勝たん!とはならないって点、ちょっと覚えておいてほしいなあ~

動きモノを撮ってみよう

動かないモノ相手とかだとそんな性能的な劣りかたは感じなかったので、今度は動きモノ相手にやったらどうなるかを試してみます。

阿佐ヶ谷駅に来ました。

割とシンプルな動きをする電車ですが、真正面から向かってくる状態では意外とシビアなAF精度が要求されたりします。
画質にAF精度は直接的に関係あるのか….というところではあるのですが、おてがる機材がどれだけ頑張ってくれるのかを知っておきたくはあるので、試してみましょう。
レンズはVR300/2.8Gで、D5000の画角に合わせてトリミングしています。

A
B

光線状態が変わってしまったのでちょっと差がありますがこんな感じ。
まあなんというか、少なくともサムネイルで見る分にはほぼ一緒な気がします。

A
B

ちなみに機材はこのように。

こうして成果物だけをみるとほぼ一緒のようですが、AF精度に関してはやはりD5000のほうがかなり劣ってしまってるように感じました。
打率.450のD5000に対して.999なのがZ9って感じで、まあここに関しては比較したところで…という感はあるのでこれ以上は触れないことにします。
少なくとも、ピントがしっかり合ってくれればそんな差はないですね。
動きものなのでちょっと厳しいですが、人物とかおだやかな動きの相手ならそんなに気にならないのかなあ、といったところです。

ここまで使ってみて、D5000の感想

単純に、いまでも全然使えるカメラだと思います。
日中、休みの日に持ち歩いて散歩したり、旅行行くときに持ってったりして、特に問題なく使うことはできるんじゃないでしょうか。
ただし、日が暮れて暗くなってきたり、動きの激しい被写体を撮ろうとしたときにはもともとの性能的に厳しい点が出てきてしまうと思います。
触った感じだったりファインダー覗いたりしたときの数値に出ないようなスペックも、アトラクションのゴーカートとチューニングカーみたいな差はあるので好みだとか使い勝手だとかかなり違うのですが、まあなんというか官能的な好みの差になると思うのでどっちがいいか、というのを比較するのはちょっと無粋そう。

そのあたりも含めて、どうやってごまかしてやろうかとか、自分の腕でどこまでカバーできるか考えて撮ったりとか、ちょっと頭を使って写真を撮る感じの楽しさがあるので、なかなかにいいトレーニングというか、触ってて楽しいカメラだなと思えるのが素敵な機種だなと思いました。
普段からちょこちょこ持ち歩いて、もっと癖だったり特性いろいろを理解してしっかり扱えるようになりたいかも。


フルサイズ300mmをAPS-Cの450mm相当画角まで合わせるのにガッツりトリミングしなければいけないんですが

こんくらいトリミングして全然余裕なのはさすがの4500万画素って感じ。
これも望遠とかそんな使わないお面相手だったらそんなに関係ないことですね。


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