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中部横断道を走った

台風14号が近付いている9/19、中部横断道の富沢~増穂区間を今回初めて走った。方向的には増穂から富沢に向かって走ったのであった。

出発したのは14時頃。行きは何となく下道を行きたくなり、富沢~増穂が無料区間であったことも知らなかったので、興津から国道52号を北上した。

途中から富士川の東岸に渡り、身延駅前に着いたのは16時頃。ここで名物の「身延まんじゅう」を買う。あとで調べたら、本来は15時頃の閉店であったらしい。台風接近で客も少ないのでまだ店を開けてくれていたのか。駅前を出発するときには、もうシャッターが下りていた。

たくさん買って2個ほどおまけしてくれたので、早速食べる。旨い。塩味が少し効いた皮と、こし餡がたまらない。何年ぶりに食べるのか、もう以前に食べたときを思い出せないくらいだ。

身延駅前からはまた富士川を渡り、国道52号を北上する。このルートを通るのも4年ぶりくらいだ。最近は富士五湖方面ばかり行っていたからね。

甲府盆地に出たところで折り返そうと思っていたので、「道の駅富士川」に立ち寄る。雨が間欠的に降っている。展望台に上ったが、さすがに眺めは天気のせいで良いとは言えない。車に戻って持ってきたおにぎりをかみさんと食べた。

「道の駅富士川」を出てからは、北側にある増穂ICに入る。もちろん静岡方面に向かう。本線に出たと思ったらすぐに料金所があったので面食らうが、ここで通行券を自動精算機に入れると「通行料金は420円です」ときたので、たまげた。100mも走っていないと思うけどな。

この時点で通行券の無い状態になったので、無料区間とはいえ、この先を進むのに若干不安があったが、料金所では発券はしていないようだったので、まあこれでいいんだろうと進む。

地図でもあらかた確認はしていたが、増穂料金所を出ると中部横断道の無料区間は富士川の東岸に移り、トンネルと高架を交互に繰り返す。トンネルが多いのであまり眺めがいいとは言えないが、まあ流れはスムースだ。

以前に自転車で走ったりしたルートが下に見えたりして、変われば変わるものだと感に入る。中部横断道なんてできるのはずっと後だろうと思っていた頃が懐かしい。あれからもう20年くらいが経った。

六郷ICや下部IC、身延ICを過ぎて、富士川東岸から西岸へと斜めに渡るところで、風が吹いた。この橋は相当に高いところを通り、なおかつ防護壁などはないので、眺めが良いといえばそうだが、高所恐怖症の人にはけっこうスリルがあるだろう。

奇しくもそのときの強風で、背の高いうちのキャンピングカーの進路がやや乱されてヒヤリとした。どこでもそうらしいが、大きな川の上では相当に風が吹くのだ。台風の暴風圏まではまだ遠いはずだが、こりゃ早く帰ったほうがいいやということで、「道の駅なんぶ」に寄るのはとりやめ。

じきに無料区間が終わり、富沢の本線上で通行券を受け取り、やはりここまでは無券で良かったのかとほっとする。ここから先もトンネルの連続だ。特に「樽峠トンネル」は5km近くある。中央道の恵那山トンネルもそうだが、5km以上長さのあるトンネルは危険物積載のタンクローリーなどが通れないので、物流のネックになる。トンネルの設計にはそういう要素も勘案されているのであろう。

富沢から清水ジャンクションまでは2度ほど北上方向で走ったことがあるので、大体の具合はわかっているが、今回は明るいときだったので、多少は周囲の様子が見えた。ま、ほとんどトンネルだけどね。

それと、中央線にポールがあるとはいえ、対面交通が基本なので、けっこう緊張はする。トンネルの中で火災があったり、事故があったりした場合、緊急車両の通行もスムースには行かないであろうことが考えられるから、けっこう怖いと言えば怖い。

清水に戻っては、自動精算機での支払いが楽なように、清水いはらICで降りた。料金は770円であった。

あとで領収書に打刻されている時間を見たら、増穂料金所通過が17:02、清水いはらIC通過が17:54となっている。52分ほどの経過時間だ。国道52号を走るしかなかった頃、清水の興津から甲府盆地南端の鰍沢まで約2時間かかっていたことを考えると、時間は半減したことになる。

中部横断道自体は70kmくらいで流れていて、それほど高速ではないのだが、52号のように曲がりくねっていないことが大きいのだろう。時代も変われば変わるものだ。

ほのかに塩味の効いた皮とこし餡がたまらない、身延まんじゅう。身延駅前の栄昇堂で売っている。

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