ABU2500C他のライン巻き直し
フライフィッシングでラージマウスバスなどを釣るのが好みなのだが、手漕ぎボートを借りてやるときなどには、ルアーも投げる。水面で釣るのが面白いので、トップウォータープラグが中心だ。
リールはベイトキャスティングリールを使う。クラシックな遠心ブレーキを使うタイプが好み。サミングでルアーの落ちるところをある程度コントロールできるのが良い。
ボートを岸に向かって平行に進め、バスの気配がありそうな水面に向かってルアーを投げる。食い気のあるバスは、岸から少し離れたところに岸を向いてポジションを取っている場合が多く、その中間点にルアーを落としたいのだ。
遠投する必要はない。正確に投げることが求められる。活性が高いと、ルアーの着水とほとんど同時に水面が炸裂してヒットする。
あまり釣りをしない友人とか、かみさんとかと同行する場合には、スピニングリール(最もふつうのリール)のタックルを持って行って、バスが釣れやすいスピナーとかを投げてもらう。水中を釣る場合はそれほどキャストに正確さが求められるわけではないから。
そんな遊びを30年近く前によくやっていた。場所は精進湖だった。今でも精進湖ではバスやブルーギルが釣れる。湖面もさして広くはないので、釣りやすいポイントまでボートで行くのも苦労しないし、少しぐらい風が吹いても大きな波が立つことはない。
そういう釣りを思い出しながら、すっかり古くなってしまったリールのラインを替えることにして、きのう、行きつけのプロショップに足を運んだ。
当初、ABU2500Cの2台には8lb(ポンド)のライン、Daiwaのスピニングリールには6Ibを巻こうかと思っていたのだが、どうやら今はポンド表示ではなく、昔ながらの1号2号とかいう呼び方に戻っているらしい。
ナイロンラインの在庫も限られていたようなので、ノギスで測ってきた古いラインの太さに適合する2号のラインを巻いてもらうことにした。
というわけで、今は新しいラインの収まったABU2500C×2とDaiwa×1なのである。やっぱり新しいラインがキープされているのを見るのは気持ちがいいい。
ABU2500Cは1990年代半ば頃までは普通に生産されていたようだが、その後ディスコンになった。やがて中古価格が高騰して、現在では5万円前後、状態の良いものでは8万円くらいの値がつくらしい。
ラインの巻き直しを頼んだプロショップでも「骨董品だね」と言われてしまった。私も非常に気に入っていて、一生使うつもりでいたリールである。現在これよりも性能の良いリールはいくらでもあるが、投げたときの感触、スプールの回転音、巻き上げの感じ、ドラッグの効き具合などがいちいち心地よいので、手放せないのである。
あるサイトによれば、ABU2500Cと1500Cは、Small Ambassadeurs: The Legendary Light-line Fishing Reels ということになっているらしい。
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