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高原の森の中
林間のキャンプ場が好きだ。場所はもちろん高原の湖畔などで、落葉広葉樹やアカマツの木立ちがあるところ。画像は本栖湖キャンプ場内だ。
適度に日陰があって、夏も涼しいし、見た目も美しい。露天の岸辺とか団地みたいに区画された芝生のサイトなどは、どうもあまり好みに合わない。
樹木は一本一本異なっているし、独特の良い匂いがする。風も涼しげだ。鳥が自然と集まってくるのでバードウォッチングもいながらにしてできる。
風が吹くと、梢が鳴る。木の葉ずれというやつだ。これも好ましい。いかにも森が生きているという具合である。
梢の葉が揺れるときには、地面に落ちている光も揺れる。繊細な動きだ。見ているだけで飽きない。
林間はまた、小枝や松ぼっくりの宝庫だ。地面の上にいくらでも転がっている。焚火の炊き付けやネイチャーストーブの燃料には事欠かない。
気を付けなければならないのは、林間に車を入れるときだろう。樹木は障害物としては見えにくい。私もテールゲートを凹ませたことがある。
森の中は静かだ。くだらない会話もよく通る。森の中で何を喋るかも、その人の人間性を顕わにする。隠すことは難しい。
森は沈黙しているが、そこに入ってくる人間をよく見ているようにも思われる。樹木は哲学者のようでもあるのだ。
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