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きょうの一曲/221025/BWV887

「きょうの一曲/221025」は、J.S. Bachの平均律クラヴィーア曲集第2巻より嬰ト短調のプレリュードとフーガ、BWV887です。演奏はスビャトスラフ・リヒテル。20世紀の大名盤のひとつです。

平均律については膨大な研究がありますので、私がつけ加えることなどほとんどないのですが、個人的にはこのBWV887の特にフーガのほう(6/8拍子/3声/3分43秒から)が大傑作だと思っています。

ピアノを前に譜読みしてみるとよくわかりますが、信じられない音が出てきます。絶句するぐらいです。

この曲のもたらす感興を1ミリでも表現したいと思って書き始めた小説がありますが、始めて10数年経った今も出来上がっていません。芸術はいかに遠いかということを思い知らされています。

私が死んだときには、このBWV887のフーガと、BWV1004のシャコンヌ(ギター)をかけてもらえると光栄至極です。



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