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本栖湖と田貫湖で鳥見

本栖湖と田貫湖で鳥見をしてきた。本栖湖キャンプ場ではキャンプサイトにいながらにして鳥を見ることができた。

5/7(金)の朝、サイトの比較的近傍で「コココココッ」というキツツキ類のドラミングの音がした。

見えるかな、と思っていたら、果たしてアカゲラが現れて、近くのアカマツの幹にとまった。すぐにまた飛び立ってしまったが、双眼鏡の視野に入れることができた。

キャンプを一緒に愉しんだS氏も「初めて見た」と言っていた。私は昨年、コゲラを市街地の片隅で見て以来、すっかり鳥見に魅せられてしまったのだが、やはりキツツキ類は魅力的だ。

もう30年ほど前、何かのついでで本栖湖キャンプ場の近傍の東海自然歩道に少し入り込んだとき、目の前を飛んでいって木に縦に止まる鳥を見た。記憶が正しければアカゲラだった。さすがに国立公園の中の森というのは凄いものだと驚いたものだった。

アカゲラの後は、腹部がオレンジ色の鳥が一瞬近くに来た。双眼鏡に入れることはできなかったが、S氏が「ヤマガラだ」と教えてくれた。ヤマガラを見たのは初めてである。

そのあとも、キャンプ場に滞在している間、カワラヒワの群れがサイトの近傍に集っているのを見ることができた。湖畔では、カワウを見た。同定できなかった小鳥も湖畔近くの梢の上で双眼鏡の視野に入れることができた。

思いがけずたくさんの鳥を見ることができたのは、帰路に立ち寄った田貫湖畔だ。

探鳥を始めたと思ったら、目と鼻の先、双眼鏡も要らない距離の木にコゲラが飛んできて止まった。これにはびっくりさせられた。なんせ、ほとんど目の高さだったからね。

次に同じ木にシジュウカラが来た。これにも驚いた。静岡市の家の前の木にもシジュウカラが飛来することはあるが、こんな近距離で眺めたことはない。思わず呆気にとられていた。

それから遊歩道を歩いてゆくと、茂みの中でさかんにウグイスが鳴いている。ウグイスは声を聞くことはよくあるが、姿を見ることはけっこう難しい。しかしこのときは、梢を飛び回るウグイスの鳥影を確認することができた。周りが静寂そのものなので、鳴き声もまたよく響く。

そのあと、遊歩道の木道の上に見たことのない鳥がつがいと思われるペアで現れた。体躯はけっこう大きく、ヒヨドリよりも大きめであるように見えた。

何の鳥かそのときはさっぱり分からなかったが、帰ってから調べたら、目の周りとそこから後ろに伸びた白いアイラインと茶色の体色で、外来種の「ガビチョウ(画眉鳥)」であることがわかった。

もともとは中国原産の鳥で鳴き声が美しいことから飼われていたのが逃げ出して、各地で繁殖したらしい。そう言われてみれば、確かに異国的な雰囲気もあった。

そういうわけで、標高約900mの本栖湖と、標高約670mの田貫湖でそれぞれ鳥見を愉しむことができたのであった。

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