線路のイマージュ

道路のイマージュは線路ほど鮮明ではないような気がする。いろんな猥雑物がその周辺に散らばっているからだろう。

それに比べると、特に非電化のローカル線などの線路の表情は実にシンプルだ。実際には道のほうが古かったりするのに、線路はもう何百年か前からそこにあるような気がしたりする。

線路は詩的で、道路は散文的なのかもしれない。どこか違う世界への通路としてのイマージュは、線路のほうがずっと強固なようだ。

天竜浜名湖鉄道の某駅の近傍にて。踏切から撮った。