終わってるTCG、ヴァンガード
どうも、わきやのです。今回のポケカじゃないです。何なら別TCGタイトルの話です。
題の通りヴァンガードについてです。みなさんヴァンガードはご存じでしょうか。結構な老舗タイトルだったり最近はデ○ブログさんが案件やっていたりで知名度「は」かなり伸びていると思っています。
さて、ここで少し自分語りを入れます。いらんわと思った人は飛ばしてもらって構いません。
現在僕はポケカを主にやっているのですが実は初めて本格的にカードゲームをやったのはヴァンガードです。中学生の時でした。
中学生の僕は月の小遣いが年齢×100だったのでせいぜい1200～程度だったのですが、正直この程度のお金ではパックもろくに変えないですよね。
だからそこで初めてカードショップでシングル買いをしました。固有名を出してしまうのですが当時1000円以上したレイジングフォームドラゴンというカードを1枚だけ購入しました。
まあそんなわけでわきやの少年は初めてのカードショップでの買い物を経験しました。
詳しい説明は面倒なので省かせていただきますが、そこから僕はこの「シャドウパラディン」というデッキをメインで使っていきました。（クランといいます カードの右下に書いてある 基本的には同じクランでデッキを組みます）
まあそれはそれは楽しかったです。毎週のようにカードショップでやっている公認大会にも行っていました。優勝できたのは数回でしたが。（シャドウパラディンがクッソ強い環境があった）
ここでもう一度上のカードを見てほしいのですが「LB4」表記があるかと思います。これは「リミットブレイク」という効果で、ヴァンガードはダメージを6点受けたら敗北なのですがそれを4点受けているときに発動できる効果です。当時はこのギミックを使ったデッキが基本でした。
そして少し時が流れます。
「双闘（レギオン）」という効果が増えました。カードにも書いてありますが墓地を4枚デッキに戻すことで山札から指定カードと合体します。
これがまあ強かった。本当に強かった。だから当然値段も高くなります。
当時はハイレアリティを除けば最高レアはRRRでした。なのでシングセイバーは高かったですがメイト側はRRなのでそうでもありませんでした。しかもクランはロイヤルパラディンなので正直僕には関係ありませんでした。
ただ…
当然シャドウパラディンのレギオンも出ます。当然目玉のレギオンリーダーはRRRなのですが…
あれ！！？？！？！？なんとメイト側もRRRではありませんか！
しかもなんと！これが収録されているBOXはエクストラブースター（EB）といいパック数と価格が半分になっている箱だったのですがこのEB、RRRの基本封入率が「1枚」となっております。（この箱と同じ形態で売られた別クランのレギオンメイトはRでした。意味不明）
さてこれが何を引き起こすかというと…
うわああああああああああああ！！！！
ヴァンガードは同名4枚なのでリーダーとメイトで8枚必要です。当然わきやの少年にそんなお金はないのでこのデッキは組めませんでした。（2箱買って奇跡的に1枚ずつは出たけど）
なのでしばらくは1世代前のデッキで遊ぶことになりました。正直まだそれなりに遊べました。
また少し時が流れると、次は「超越（ストライド）」というギミックが登場。これは手札から左上の数字が3以上になるように手札から捨てることでエクストラデッキから出てくる、という効果です。エクストラデッキには最大16枚のカード入れることができます。
ヴァンガードのデッキは50枚なので実質66枚のデッキになりました。そうなると集めるカードが増えてデッキを組むのにかかるお金が増えてしまいました。このあたりから少しヴァンガードから離れていきました。
閑話休題。
（そもそもこの話自体脱線してるけど）
シャドウパラディンがクッソ強かった時に僕はそのデッキを組めていました。環境トップのデッキなのでそれなりに価格もしていたはずなのになぜ…
それはこれのおかげです。これはレジェンドデッキといい、デッキ、スリーブ、デッキケース、ストレージがセットになって3500円でした。普通のストラクと比べたら少し高いですがまあいろいろサプライが入っているので。
そしてこの商品の何がすごいって50枚のデッキ再録なしの全新規でした。しかも複数買いが必要なくこれ1つで揃います。EXデッキも4枚ありそれも新規。というかそれがクッッッッッッソ強かった。
結構簡単に説明すると「こっちの盤面3枚焼くからお前も2枚焼いてくれ！焼かない？じゃあガードできないからよろしく！」みたいなカードです。これだけ聞くとまあ強いけど2枚焼けば大丈夫なんでしょ？となると思いますがこのデッキ変に除去性能があるせいで物理的に2枚焼けない状況を作ることが可能でした。そもそもデッキタイプによって展開するかどうかも違うので盤面が元からスカスカのデッキもあります。
そんなわけでこのデッキは最強だったのですが面白いことにこのデッキを買って中身のカードを売ると元値が返ってきました。草。
今思えば立派な転売（僕は1つしか買ってないし普通に遊んでた）なんですが「中身が確定している商品」でこれが起こるって相当だと思いますね。強すぎんだろ…
そしてこのデッキは環境を荒らしまわり見事環境トップになりましたとさ。
おわり。
だんだんと超越環境によりヴァンガードから離れていた僕ですがそこで驚愕の情報が発表されました。
なんとスタン落ちの発表でした。このカードゲームはリリースから1回もスタン落ちがなくレギオンや超越などの節目でも行われませんでした。
そしてスタン落ちにより僕の持っていたカードはほぼすべて紙くずになりました。正直その時はかなり萎えていました。
まあその時期にポケカの500円デッキが出たのでそっちに転向したわけですが。
そんなこんなでスタン落ちにより引退を余儀なくされた僕ですが現在のレギュレーションで復帰（とまではいかないけど）しました。
333円デッキというのはかなり話題性にあふれていたと思います。333円ならちょっと買ってやってみようとなって合わなくてもまあ333円だし…ってなるし。しかも現在でもそのデッキの軸が環境で戦えるほどの性能を持っているものもありかなり優秀な商品でした。
そして7月、1320円のデッキが発売。ここで初めてこの記事の題、「終わってる」要素が出てきます。
初版と再版版で特典が違う
このデッキはデッキのほかに初回特典としてスリーブが同梱されていました。まあこれはいいと思います。ただ、問題なのが再版分の特典。スリーブが入らなくなった代わりにPRカードが付属するようになりました。
これが地味に強い。どのデッキにも入れられるという性質を持ち効果もどのデッキでも強い。これが「デッキを買うこと」でしか手に入れられないのです。
クッソ高いカードというわけではないですがなんか買いたくねえな…くらいの値段。正直スリーブは自分の好きなものを使うので本当におまけ程度なのですがPRカードは話が違う。代用ないし。
これが一つ目。
再録の仕方が下手
見出しの通りです。このTCGはデッキに16枚「トリガー」というカードを入れなければなりません。このトリガーは基本的にバニラなのですがちょくちょく効果持ちトリガーが存在します。そして今回のレギュレーションにはクッソ強い効果を持っているけどデッキに1枚しか入れられないトリガーというものがあります。逆に言えば1枚は必ず入ります。なので強いデッキタイプのそれはかなり値段が上がっていました。
それの再録は成功しました。箱に1枚確定にして1枚しか入れられないので純粋に流通量が増えたことにより価格がかなり抑えられました。
問題は4枚入れられるほうです。こっちにも効果持ちがあり高いものだと1枚700円とかします。
正直デッキの核となるようなカードでもない脇役のカードに3000円も払いたくないと思うんですがどうでしょうか。
そしてそんなカードが最新パックで再録されました！なんと1箱に1~2枚封入です！
…？
デッキに4枚入れないといけないのに1~2枚…？
というわけで流通量が大して増えなかったこちらはほぼ値段が変わりませんでした。
ちなみに再録枠は15種です。元のレアリティはRでしたが再録によりReというレアリティに変わりました。そんな枠作らなくていいから…
新テーマのサポートカードが大抵最高レア
現在のレギュレーションではハイレアリティを除くと最高レアはRRRです。
1箱に15種類のRRRがあり基本封入率は1箱4枚です。
まあここだけでも結構やばい封入してると思いますけど、問題なのは新テーマの強化パーツもRRRっていうところですね。
ポケカに例えるとロストデッキの軸になるキュワワーとかミラージュゲートがRRになっているようなものです。
リアノーンの例でいくとリアノーンのほかに2枚のRRRが存在します。1枚はあまり強くないですが片方は必須。そしてこの封入率です。
4枚ずつ入るので1枚1000円だとしてももう8000円です。8000円もあればほかのTCGだと下手したらそこそこ強いデッキが組めるんじゃないでしょうか。
まあ実際は1500円以上するので10000円超えるんですけど。
そしてなんと最新弾で1枚5000円で4枚必要なカードが収録されました！
もう終わりだろ…
強化パーツをPRで出す
少しディープなところまで行きますが、4月に発売されたパックにて煌求者（グリッター）というテーマが追加されました。完全新規のテーマでありグリッターはグリッター指定のサポートを受けられる、という感じです。
正直そんな強くないテーマなのですが残念なことに新規テーマなので全然強化されない…はずでした。
実際そのあとに出た2つのブースターパックでは強化されなかったのですが何の気なしにカードリスト見てるとなんか知らないカードがあるんですよね。しかも結構強そう。
パックに入ってないからどうやって手に入れるのかと思ったらプロモパック限定カード。
まだ雑誌の付録とかなら買えばいいだけなんですけど僕みたいなエンジョイ勢は公認大会なんて出ません。
まあまだ偶然グリッターがそういう運命にあったと、不運だったと諦めればいいかもしれません。
が、実は問題はこれだけにとどまりません。この「グリッター」が収録されたパック、ヴァンガードの初期のほうのカードが現代版にリメイクされて再登場したパックでした。
そしてそれはヴァンガード10周年を記念して特別な加工までされ、10周年記念の商品も出るほど。間違いなく「復帰勢」をターゲットにしています。
10周年の話題性に過去カードのリメイクで昔やっていた人を引き戻そうと。そういう意図がかなり感じられます。別にそれはいいです。企業として当たり前のことだと思います。
そうやって復帰した人がこのパックを買ったりデッキを組んだりする中で過去カードリメイク以外のデッキを組む時に同じパックのグリッターはターゲットにされますよね。
そうやって組んだグリッターはそのあと2つのパックでは強化されずやっと強化が来たと思ったら公認大会のプロモパック…
ちなみにちゃんと高いです。調べたらメルカリで1枚2777円で買われてました。ラッシュ通販でも3480円。こんなん買わんでしょｗ
しかもすごいのがこのグリッター、環境にいません！環境にいないデッキをまともな強化をせずやっとしたと思ったらバカみたいな値段！やってられんわ
ボックスを買ううまみが少ない
さっきも言いましたが1ボックスにRRRは15種類あり4～5枚出ます。15種類の中には当然当たりはずれあります。それはどのカードゲームでも同じだと思います。
でも最近のカードゲームのボックスには最低保障としてハイレアリティ1枚確定！みたいなのがありますよね。ポケカだとSP、デュエマだと20thレアとか。
なんとヴァンガードにはそれがありません。一応FFR（ダブルフレームレア）というレリーフ加工のものがありますがマジで出ません。調べた感じ1カートンに3枚程度みたいです。15種類もあるのに。確率低すぎでしょ…
ハイレアリティを陳腐なものにしたくないとか思ってるのかもしれませんがもうそんなことを言っている段階ではないと思います。そもそもこの確率でもハズレは安いです。
こんな感じです。これが復帰勢、新規勢のリアルです。というかこんな状況でわざわざ今からヴァンガード始める人いないでしょ。
なんというか企業としてめちゃくちゃ宣伝してるのは伝わってくるんですよ。カードラボは一時期アイコンが変わってたりとか、○ネブログさんに案件依頼したりとか、それこそ333円デッキ出したりとか。
だけど市場はこうなってます。そもそも取り扱ってるカードショップが少ないです。老舗タイトルなのに。
秋葉原のラジ館内には多くのカードショップが入っていますが多分取り扱ってるのは半分くらいなんじゃないでしょうか。取り扱ってるところもショーケース1コーナーとかでほぼないようなものもあるし。市場が狭いと比較対象が少なくなるので高くても買わないといけない状況も出てきます。
で、正直店舗としてもこんな状況のカードゲームを取り扱いたいかって言われたら絶対にNOだと思います。僕が経営者なら今のヴァンガードは取り扱いたくないです。
ここまでヴァンガードのネガキャンをしまくってますが僕はこのカードゲーム面白いと思ってます。割とルールが独立していて他にはない強みを持っていると思うし。ただそれを取り巻く環境が最悪なだけです。そしてそれはユーザーの熱量だけではどうにもなりません。それがキツイところだなーと思ってます。
それでは本日はこの辺で。では。
追記1
リアノーンに関しては僕が酷すぎたので見出しを削除しました。申し訳ありません．
追記2
カードが高いことに文句があるのかという反応を多く見かけましたので追記させていただきます。
もちろんその点も不満はありますがそもそも売り方自体に問題があると感じています。というか売り方が悪いからカードの価格にも影響を及ぼしているのではないかと思います。
追記3
もっとひどい時期があったという意見も目にしました。それ自体は多少は把握しています。超越後期のゼロスドラゴンは本当にひどかったと思いますし、Vスタンのユニット使いまわしもひどいと思っています。
現在のスタンダードは333円デッキという謳い文句で人を引き込んでおきながらこう言った現状なのが問題であって過去と比較すればましなのかもしれません。
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