見出し画像

No.87【四・三事件供養催事に参加しました】


74年前に済州島で起こった四・三事件をご存知でしょうか。↓↓↓
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/718326/

大日本帝国が、アジア太平洋戦争で敗戦した後、朝鮮半島ではイデオロギーの対立から内戦が勃発します。戦中帝国陸軍軍人となっていた半島出身者が中心となって、いわゆる「アカ狩り」が遂行されます。「アカ」の疑いをかけられた者は、問答無用で片っ端から捕らえられました。その多くが処刑され、手首を針金で、足首を紐で縛られ、四つの死体を一括りにされて、海中に投棄されたそうです。

その死体が指呼の間にある対岸の対馬に多数漂着しました。それらは、火葬できる程度の数に留まらなかったため、故江藤光氏等地元の人々の手によって、現在の異国の見える丘展望台の下辺りに埋葬されているそうです。

故人のご子息である江藤幸治氏が父の遺志を継ぎ、供養塔が佐護地区に朝鮮半島の方角を向けて建立されています。

昨日関西方面から12名の方が来島され、近年韓国から比田勝に移住されていらっしゃるご家族も参加されて、4月3日厳かに慰霊催事が捧げられました。

宝林寺ご住職の読経、ハンナ山の会長田氏と建立者江藤氏のあいさつの後、金時鐘氏のVTRあいさつ、最後に唄が2曲捧げられました。


各々の歌詞の冒頭に『菜の花』と『椿』が唄われていますが、供養塔の直ぐ傍らに咲いているのに因縁を感じました。



金氏のVTRあいさつによれば、韓国の保守派はこの四・三事件を共産党の暴動だとし、真実を葬ろうとしているようです。
自らに不都合な歴史を歪曲して、自国に誇りを持てと強いる思想は、どこの国にもあると言うことでしょう。自国の過ちを真摯に反省して初めて国際社会で名誉ある地位を占めることができると、改めて感じさせられる一日となりました。

2019年慰霊塔近くのシーランド駐車場で開催された慰霊祭についての拙稿↓↓↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?