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No.12【開かれた議会運営と二元代表制の意義を確保するために市議会の申し合わせ事項の改正を提案しました】


【改選後初の議員全員協議会:《議会運営上の申し合わせ事項の協議》等】
2021.6.2㈬10:00~15:00 対馬市役所豊玉庁舎市議会議場
《議会運営上の申し合わせ事項の協議》
 私からは、二元代表制の意義確保及び開かれた議会運営推進を図るため、以下の改正案6点を提案しました。
その協議の経過と結果を報告致します。

〈1.質疑禁止項目の撤廃を提案〉
改正提案内容)
 3年前から、「議長の諸般の報告」「行政報告」「所信表明」「施政方針表明」に対する質疑は禁止に変更されていました。全て質疑可能へ戻すことを提案。
改正提案理由)
 市民の関心事でも、実質次回以降の定例議会でしか質問できないのでは、間延びしてしまう。
協議結果)
採決し、賛成多数で可決されました。

〈2.①閉会中の島外での所管事務調査及び②会派の視察研修報告を本会議で実施するよう改正を提案〉
改正提案内容)
 現在、両報告とも直後の定例議会で報告書を各議員に配付するに止まっている。両方、本会議での口頭による報告すなわち、CATVで放送するよう提案。
改正提案理由)
 全国的に議員の出張視察の実態に関心が寄せられており、かつ政務活動費の透明性確保や視察の効果に疑問が呈されている。市民の疑念払拭、議会活動に理解を深めて頂く上でも、同僚議員への報告ではなく、市民に向けた報告は必要だと思う。
協議結果)
 6月定例議会で、再度設置が見込まれる議会広報特別委員会が作成する「議会だより」での報告で十分との提案がA議員からなされ、採決の結果9:10で本会議での報告は残念ながら否決されました。
 私が会長を務める会派自公・協働ではSNSやブログ等で公表したいと思います。

〈3.討論の回数制限撤廃を提案〉
改正提案内容)
 討論の回数は「一人1回限りとする」を複数回可能とする改正を提案。
改正提案理由)
 先に討論を行った者の発言に対し、反対の立場で討論するものが明らかに事実と異なる発言をした場合、訂正や撤回を求める発言を禁ずるのは不合理。かつ、対馬市議会基本条例に謳われている「議員間討議の活発化」の条文にも反する。
協議結果)
 A議員より「一人1回限りが原則だ」との反対意見があり、採決の結果、賛成少数で現行の「一人1回限り」に決定。

〈4.議題外の審議禁止の弾力運用を提案〉
改正提案内容)
 委員会審査等で、今回の委員会に付託されていない案件でも、前回までの委員会で行政側の進捗を求める場合などは、この例外とすべき。また、本会議においても議案上程されていない案件の審議等であっても、必要とあれば審議を提案してもよいのではないか。
改正提案理由)
 理事者側が、故意に上程を回避している案件もないとは限らない。また、タイムリーな審査が必要な案件が出て来ないとも限らない。
協議結果)
 議長あるいは委員長の裁量に委ねることに決定。

〈5.「継続審査となった議案は委員長報告を要しない。」に、中間報告を求め得るよう提案〉
改正提案内容)
 長期間に及ぶ継続審査案件に対しては、公表可能な限りでも良いので中間報告を求めることは、確保すべきだ。
改正提案理由)
 付託を受けた議案は、慎重かつ迅速な審査が求められる。審査の進捗を促す規定も設けるべきだ。

協議結果)
 「ただし、中間報告を求めることは妨げない。」等の文言を加筆することに決定。

〈6.議事日程の順序の変更を提案〉
改正提案内容)
 “①議案上程”⇒“②一般質問”⇒“③常任委員会審査”⇒“④本会議採決”の順序を、4年前に②と③の順序を入れ替える変更がされているが、元の順序に再度戻すことを提案。
改正提案理由)
 一般質問を踏まえて審査を行うと、より深い審査が可能となる。また、常任委員会で採決された結果が本会議で覆る可能性は低いため、常任委員会が終決した後に行う一般質問の意義が薄れる。
協議結果)
 採決の結果、4年前の日程順序に戻すことに決定。理事者が一般質問答弁作成の猶予を申し出た際は、譲歩案として議案上程後1~2日間の休会日を挟み一般質問としても構わないことも決定した。6月定例議会からか9月定例議会からかは(議会運営委員会が設置されていないので)議会事務局が理事者側と調整を行い、6月10日臨時議会中の議員全員協議会にて報告する。


 また、B議員より予算及び決算特別委員会のCATV放送の提案がありました。私も賛成致しましたが、残念ながら9:10で否決され放送されないことになりました。

 なお、予算及び決算特別委員会正副委員長は、年長議員が順に就任する慣例でしたが、C議員より若い議員にも経験を積ませるべきとし、年長議員と年少議員の順に玉突きで正副委員長に就任することに変更要望があり、採決の結果賛成多数で上述の通り変更となりました。

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