本日、ピアノアルバム発売です。
正式に本日、自分としては初のピアノソロアルバムを発売いたします。
タイトルは『Aeolian piano』です。
自分の演奏スタイルの1つとして、ピアノのサステイン・ペダルを踏みながら琴に見立てて音を重ねていく、というものがあるのですが、今回はそれを全面に押し出しました。アルバムタイトルをいくつか考えてからライターの方にご相談したところ、全く違う発想で、風で鳴るハープ、エオリアン・ハープに見立てて、エオリアン・ピアノとかどうか、というアイディアをいただき、それを使わせていただくことになりました。自分で考えて、エオリアン・ピアノ、だといささか恥ずかしいような気持ちもあったかもしれませんが、他の方にそう言っていただいたので、ならば使おうと(笑)ありがたいです^ ^
ファースト・アルバムに収録されている『DAYS』も先ほどのペダル音と同じ発想で、メロディというよりは残響を聴く、という楽曲ですが、今回はさらに自由に、そして、即興演奏を中心に構成されています。
即興演奏というと、皆さんそれぞれ様々な印象を持たれるかもしれませんが、僕の場合は、特にそれほどテクニックがあるわけではないので、それらを魅せる、というものではなく、自分の作品としては、書道の一筆書きのようなものをイメージがあります。もちろん、その時間は長いので、一筆書きというとわかりにくいかもしれませんが、集中して一気に曲を書き上げるという感じでしょうか。
その場で時間というキャンパスに色を塗っていくようにサウンドを作っています。音の構成は、自分の好きなものがありまして、それらがパレットとなるわけです。
今回は表1と呼ばれるいわゆる表面以外に2枚ジャケット的なものを作ってみました。表2と表4がそれです。
表1
表2
表4
1枚目から自分で撮った写真を加工してやっています。
今回は、神楽坂TheGreeさんのレーベルからのリリースですが、いつもは自分のレーベルのostinato(オスティナート)から出しているので、予算の都合もあり自らやる以外にない、という具合で作っていたわけですが、今ではそれも良いのかな、と思っています。自然と作品性が表に出るから、と思ったわけです。
ただ、自分でやらなければ、という拘りがあるわけでは全くないので、いつかお願いできるような状況ができたら、それはそれで嬉しいとも思っています。
アルバムの内容に戻りますと、今回のアルバムは、テーマを数小節決めて即興演奏したものと、素材はなしで即興演奏したものの2つに別れます。
実際は25〜30曲分くらい録音しましたが、入りきりませんでした(^^;)
ちなみに素材がなく、いきなり即興演奏したものは、kyoto piece、free piece#1と#2、horizonでした。
ただ、kyoto pieceは今年5月に訪れた京都の正伝寺を思い浮かべて演奏しましたし、free piece#1は、自分の雰囲気とバッハのインベンションを足したらどうなるか、というイメージがありました。結果、どう聴こえるか、というのは人それぞれだと思いますし、自分でも思っていなかったサウンドになると、それはそれで面白いと思い受け入れる、という感じです。
今回演奏してみて、もしかしたらサステインペダルを踏んだときに残る音を聴かせるにはアップライトがあるいは向いているかも、なんてこともあり、いろいろやっていると発見もあります。
今日は『水曜日のピアノフォルテ』の1周年でもありますが、アルバムの曲を中心に…、というのが普通だとは思いますが、今回はビートとの競演という感じになるかと思います(笑)最近使っていなかった、AKAIのAPC40を使って遊びたいと思います。1時間半くらいやる予定です。
もちろん、アルバムの曲もやりたいと思います^ ^
昨日、youtubeに先月のライブの様子をアップしました。
他もノート内にアップしていますのでよろしかったら是非。
ここまでお読みいただきありがとうございました(^^)
アルバム『エオリアン・ピアノ』の販売は現在こちらで行なっています。
CD(ハイレゾ・ダウンロードコード付)
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