好かれる人の条件

 他人の生きざまを見るとき、その人に共感するときはいつで、嫌悪感を催すのはどういうときなのかを考えた。
嫌悪感まで行くと、それはもうその人がよほどひどい状態か、自分と相手との肌合いの問題なので考察するのは難しいが、共感できる人とは、すなわち自分が好きな人間、あるいは第三者から見ても人望とか人徳がある人ということになる。

 多くの人に好かれる人とは、下記のような人ではなかろうか。

挫折を知る人。
苦しみ・悲しみを知る人。
他人のためにより多くの時間を割ける人。

 逆の人物像を見てみよう。果たして共感に値する人間だろうか。

挫折を知らない人。
苦しみ・悲しみに身に覚えのない人。
自分のためにのみ時間を使う人。

 なんと素晴らしい世界に生きているのかと感嘆するが、決して友人にはなりたくない。

 「あなたは恵まれているね。」と言われると、そうかもしれないと思いつつ、やはりシュンとしてしまう。
 その言葉の裏にあるのは、あなたには挫折はなく、人の苦しみ・悲しみに無頓着で、自分のことしか見ていないということが言外に込められているからだ。
 自分ではそうではないと思っていても、他人にはそう見えるということだ。
 自戒を込めて、日々反省と修行だ。

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