焼きあがる魚

 今日、知人から何種類かの魚の西京焼き詰め合わせを頂いた。味噌が焼きあがる時のあのなんとも言えない香ばしい香りを想像するだけで、魚を焼いてくれる人、味を調えてくれた人、魚を釣り上げてくれた人に対して感謝に堪えないわけだが、毎日の食事が楽しみで仕方なくなる。

 魚へんに春と書いて鰆らしい。漢字の形が見えないのが若干残念だが、味を想像するだけでも、ほろほろとほどけていくような柔らかな身が春の優しさを想起させる。

 台所から、魚の焼きあがる匂いが漂ってくる。
 ありがたや、そろそろ夕食の支度が整いつつあるようだ。

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