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エラーコード:E202からのメッセージ  366

「エラーコード:E202 受信できません」

えぇ、わかってます…
何度も見てるし…っていうかさっきから何度も出されてるし。
でもさぁ、何が間違ってるのかさっぱりわかんないんだよねー

なんて若干キレ気味にこんな会話をしていた相手は…そう、テレビ。


我が家のテレビはほぼ母が見るのだけど、昨年それまでのテレビの調子が悪くなったのと同じ頃、兄が自分の部屋のテレビを買い替えるということで、兄のお下がりのテレビとHDDレコーダーが母のところへ流れてきた。

母は機械ものが一才ダメなので、兄がチャンネル設定なんかをしてくれたのだけど、なぜだかHDDレコーダーのテレビ録画ができない状態で作業が完了していた。

母に聞くと「わたし、録画の仕方わからんから設定いらんよって言ったんよ」と…。

ホントにこの人はこういうことをするよなぁ…設定お願いしまーす!って言っとけばいいのに…なんて思いながら、特にわたしの不利益もないのでそのままの状態で今朝まで来ていたのだ。

そう今朝まで。


最近、わたしは伊藤沙莉ちゃん効果なのか、寅つながり効果なのか朝ドラ「虎に翼」を欠かさず見るようになっている。
で、その面白さを聞かれてもいないのに延々と旦那さんに話す…
こうやって書くと、ホントいい迷惑だな…と思うけれどおもしろいんだから仕方ない。

で、昨日石田ゆり子さん扮する主人公・寅ちゃんのお母さんが倒れたのだ。
その理由が明らかになるであろう本日。

そんな日の朝、旦那さんはもちろん仕事に出かけたのだけれど、出がけにいうのだ、ポツリと

「…撮れないかな」と。

そんな理由で現在録画できない状態なのは彼も知っているし、彼も自ら進んで設定しようというタイプではない。
その彼がボソっとそう言って出かけて行ったからには…
しょうがない、わたしがやるのか…他に誰もやんないもんな…そうだよな…
と観念して、このタイミングでHDDレコーダーの復活を試みることにした。
…って、別に動いてなかっただけで故障してたわけでもないのだけど。


わたしは電子機器の配線とか説明書を見ればできるので、一人暮らしの時も特に困ることはなかった。
だから、この手のことに拒否反応はない。

ない…はずのわたしを2時間以上困惑させ続けたのは、冒頭のメッセージである。


兄が置いていた説明書はテレビのものだったので、ネットでレコーダーの説明書を探す。
どうやら本当にシンプルな配線で完了らしい…
となると…なおのこと「受信できない」と言われる意味がわからない。

あれこれ配線を試みてみても振り出しに戻る、というか説明書通りのシンプルな配線で道理が通っているのだ。
入力から出力、うん、疑いどころがない。


ないのにレコーダーの設定をしようとすると「受信できません」のメッセージ。

…受信、できません…うん、受信ができない=受け取れないって言ってんだな
それが何かの理由でできないんだな…
っていうか、テレビは普通に映ってるじゃん…なんでおんなじ配線が通ってて「受信できない」ようなことが起きるのさ?

あ…受信できない理由が配線じゃなくて、レコーダー本体にある…とか?

その時、ふと頭をよぎったのが数日前にTwitterに出ていた投稿だった。
投稿主はプロのパソコン修理をされる方らしく、ホコリだらけのパソコンの中の画像と共に「今からこれを修理します」みたいな投稿をされていた。
そこについたコメントが「えー〇〇にそんなホコリが!」とか「ご苦労様ですー」みたいな反応と共に「素人はパソコン開けて掃除しないもんなー」っていうのがあって、「うん…だって元に戻せなかったらやだもんねぇ」なんて思いながら読んでいたのだ。

しかも、今朝一番に目にしたインスタの投稿は「イヤシロチケガレチ」の内容で、「ホコリを払う」って大事みたいなことだったのも同じこと…。

そんなことを思い出しながら浮かんだイメージは

・ホコリが電波が入ってくるのに邪魔になっている
・何か不必要なものを払えば自動的に入ってくる
・両手に持っているものを空にして新しいものを受け取る感じ

だった。


そうだ…もう、お昼の再放送の時間も近づいてるし、ダメもとだわ…
録画できなかったらそれはそれで「ごめんねーっ」て言おう←頼まれてもないけど

ということで、後ろから前からB-CASカードの挿入口のひとつひとつまでゴーゴーと掃除機で吸っていった。

「これでうまくいったら冗談みたいだな…」なんて思いながら、でも「大体世の中は冗談みたいなことで出来上がってるしな…」なんてこともかぶせるように思いながら。


大体のホコリを吸い終わり「はい、説明書通りの順番で電源入れてくよー」とやり出したら…
なんと!番組表が出てくるのだ…
しかも、予約ボタンがスルスル押せちゃう…。

あっけなく予約も完了し、その予約録画も淡々と行われているのを確認しながらつらつら考えていた。

え…もしかして、ほんまにホコリが電波を邪魔してたってこと?
「ホコリで受け渡したいものが渡せませんよー」ってこと?

だとすると、昨日の飾り棚のホコリから始まって照明のかさとか、手の回ってなかったものたち…こころあたりがありすぎる。


折しも明日の朝には夏至という分岐点を迎えるタイミング。
レコーダーを通して「受信できませんよー」のメッセージが届くとは、なんとタイムリー、そして、ちょっと脱力&ニヤリな出来事だった。

掃除、しよ。




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