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小指の秘密  408

昨日の予報では島の予想最高気温32℃…
それで収まるの?ホント?なんて言いながら疑いの眼差しで迎えた本日。
ふたを開けてみたら34℃…まぁ、そうだよね…そりゃそうだよね…それでもまだ軽い方だよね…なんて思っていたら、県内北部に全国で一番暑かった場所があったとのこと…。

もう「南の島があったかい場所!」っていう時代はどっか行っちゃったんだな…
なんて思いながら頭の中はカメハメハ大王の歌が流れだしていた。


そんな今日は1週間ぶりに朝、文字を書く時間がとれてなんだかホッとした。
音のない、文字を書く静かな時間は本当に好き。

久しぶりだったからか、自分の書く文字がちょっと違っていてひとり
「お!キタキタこの感じー!」とニヤついていた。

時々、意図することなく横幅のある字を書きだしたり、角の出ない字を書きだしたりすることがあって、それはどういうタイミングで起きてるのか自分でも色々推測してみているのだけど…一番濃厚なのはおそらく「気嫌」。
時間に余裕がある、もしくは納得している(朝書けているとか)、うれしいとか…
って、わかりやすいなホント。


で、そんな字を眺めながら「ホントに筆圧かけずに書けるようになったねー」なんてひとりしみじみしていた。

細めのペンを使っていたからというのももちろん大きな理由なのだけど、わたしは文字を書き始めた頃から筆圧が高めだった。
ノートに跡が残るとか、そのあたりの定番事象はさておき、自分の中で一番気になっていたのは中指のペンダコと親指の爪の反り具合だった。

今改めて見てみると、中指のペンダコは他の指と大差ないくらいにまでなだらかな状態になっている。
硬くてボコっと外に張り出していてテカってたのに…。


そして、ペンダコを超えてわたしに大きな影響を与えていたのが親指だとは思いもしなかった。

学生の頃は特にグッと力を入れて持っていたから、ペンを持つ方の爪だけ反り上がっていた。
当時は「そういうもの」と諦めていたけれど、マニキュアを塗ったり他の女子達のキレイな爪なんかを見ると思わず隠したくなるような感じだった…。

でも、その親指は「書くときにだけ」そうなっていると思っていたのだけれど、どうも包丁を持ったり、受話器を持ったりと何かしら道具を持つ時、必要以上に力んで親指を使っているということに気づいたのは結婚してからのことだった。

数年前から体のことに目を向けるようになって、体が緊張していることで起きる消耗度の高さは理解したのだけど、実際自分にとっての緊張からくる消耗度がどのくらいのものなのかはハッキリと認識できていなかった。

そして、体の使い方を教わる場ではないところ=料理を教わる場で「薬指・小指を意識して」ということを教わってはいたものの、それが自分の緊張と関係することだと全く結びついていなかった。


それが今日、ふと流れてきたインスタグラムの投稿に久しぶりの方の記事を見つけた。

彼女は体の使い方を個人で教えている方で、図を使っての説明も動画での説明も丁寧でとてもわかりやすい方だったので、よく参考にさせてもらっていたのだけど、本の出版を機に投稿をあまり見かけなくなっていたので今日のお久しぶり投稿はなんというか…新鮮だった。

その投稿の内容が巻き肩の仕組みに関するものだったのだけど。
なんでも、親指を主に使い続けると肩は内旋する仕組みで、逆に小指を主だって使うと肩は外旋=肩甲骨が自然に背骨側に寄るということだった。

これって…模索中の「背中を使う」ってやつじゃん…。
しかも、頑張って肩を外旋なんてさせなくても小指意識したら勝手に外旋するって…この力みに力んだ親指が肩を巻きに巻かせていた原因だったってこと⁉︎

思わずその場で親指を意識して使った時と、小指を意識して使った時の肩の違いを試してみる。
…こんなに違う?って目を見開くくらい違っていた。

以前から教わっていたことがやっと今日、体感として理解できた…。
これが点と点が線に…ってやつ?なんてちょっとウキウキしながら。


それ以降「包丁使う時はどう?力どこまで抜ける?」から始まり「グラス持つ時は?」「何も持たない時は?」「え、雑巾掛けの時とかも違うのか?」なんて色々試してみたけれど、どれも力の伝わり方が今までと別のルートで不思議な感覚だし、必要な力は本当に少し、そして何が一番驚いたかって…腕がしんどくないことだった。

ずっと「腕がしんどい」を言い続けていたのだけど、これがポイントだったとは!

本当に身体を「創られた通りに使える」ようになったなら、人間の身体って想像以上の軽やかさやパワーがあるものなんだろうなぁ…なんて本気でうっとりした8月の始めだった。




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