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脳はバカ,腸はかしこい   kindle unlimited ②

先日、糖尿病の友人に1年ぶりに会ってびっくりしました。体形も顔もスッキリしてオバサンからお姉さん風になってました。話を聞くと糖質制限ダイエットを続けているそうで、インシュリン注射を勧められたレベルが、今では不必要レベルだそうです。この「脳はバカ、腸はかしこい」を読むとその効果もわかります。


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すぐに勘違いして意志薄弱な脳、真面目で頑固な腸

脳は報酬系の刺激があると活発化して、快楽を感じます。褒められるのも大好きですし、美味しいモノを食べるのも大好きです。皆さん、実感済ですよね。何かいい思いをするとまた、それがまた欲しくなり、脳はなかなか自制が利きません。

一方、腸は体のことを考えて、悪いものはできるだけ拒否しようとします。例えば、バナナダイエットがいいと脳が考えて、脳がバナナだけ食べようとして食べすぎると、腸はときには反抗し、下痢を起こして余計な栄養を出そうとします。

脳は快楽の刺激に弱いので、本人の健康にお構いなく快楽を求めて暴走しますが、腸は体のことを考えて時には脳の指示に抵抗します。

幸せの元は腸にある

幸福感を感じるのは脳と思いがちですが、幸せ物質のセロトニン、ドーパミンの元を作って脳に送るのは腸です。セロトニンの90%が腸にあり、2%が脳に運ばれます。その脳に行く2%が私たちの精神活動に大きく影響を与えているのです。腸内細菌環境が悪くて、腸がセロトニンを上手く作れないと脳にいくセロトニンも減ります。そうなると脳が不安や緊張を増幅することになります。ウツも引き起こしやすくなります。キレる原因に腸内環境も関係するようです。

脳の暴走で体がやられる

大食い、アルコール、糖分・脂肪の多い食事はお手軽な脳のストレス解消になります。脳がこうした解消法にいやされて、癖になってしまうと、脳の欲求のコントロールが効かなくなります。こうした食習慣は、徐々に細胞を傷つけていきます。血糖値の変化が大きくなり、細胞を傷つける活性酸素が多く発生し、動脈硬化、老化、ガンの原因になります。

中高年は必要なエネルギー量も減少し、代謝も悪くなるので、食習慣には特に注意が必要です。甘いもの、炭水化物を控える、トランス脂肪酸を取らず、エキストラバージンオイルやオメガ3など脂肪を取った方がいいがいいのです。中毒性が高く、食べすぎ注意な食べ物の例としては、白米、チョコ―レート、ポテトチップス、フライドポテトなどが挙げられていました。どれにも美味しいものばかりですね。脳の大好物です。

腸からはじまる健康

とかく知性に関心がいきがちな世の中ですが、脳を鍛えたり、強くしたい、健康にしたいなら、まずは腸の健康が大切です。腸内細菌のバランスがよければ、免疫力も上がり、脳の精神活動も安定し、ストレスにも強くなると言うから驚きです。ガン予防やアンチエイジングにもなります。

今後は益々、脳にとって刺激が強く早く複雑になっていきます。小さい頃から楽しい刺激が多く、脳が暴走しやすい誘惑が増える一方かもしれません。そんな刺激対して強い脳を作るには、脳や体には3歳までの原始的な体験が大切だそうです。自然に触れ、感じ、腸の中も適度な細菌が必要なようですよ。

これからの時代を心身とも健康で楽しく過ごすために、あなたの土台である腸を支える食生活を見直してみませんか。脳のように簡単に誘惑に負けず、一生懸命あなたの体と心を守り、せっせと幸せホルモンを作ってくれる腸を大切にすることは幸せの近道かもしれません。

ちなみに著者はこんな人

著者の藤田紘一郎氏は1939年生まれで、現在東京医科歯科大学名誉教授、人間総合大学教授です。専門は寄生虫学で15年間体長10mのサナダムシを15年間、自分のお腹の中で飼っていたという方です。最近、6代目のサナダムシをお腹に着床させ、80代にして嬉々としている好奇心旺盛でとても元気な先生です。

※化学に解説している本なので、私の備忘録で間違った解釈があるかもしれません。お気づきの点は指摘してください。また、きちんと理解する意味でも実際に読まれることをお勧めします。


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