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夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神  ⑨Kindle unlimited

夢をかなえるゾウ1に続き2。貧乏神っていうのが気になりますね。あなたは貧乏神に好かれていませんか?大丈夫?

今回は売れないお笑い芸人が勤太郎が主人公。夢をかなえるゾウ・ガネーシャに加えて、勤太郎の家に住みついていた貧乏神、釈迦、死神まででてきてなんとも神様方がにぎやかです。

夢をかなえるゾウ1同様よくできていますね。小説やマンガ感覚で楽しくさらりと読めて、主人公がありがちな人物像で、とても共感しやすい。現代が舞台なのでいろんな教えも私たちの日常に落とし込みやすい。自己啓発本というよりも人情味があってハッピーエンドなライトノベルとしてもおススメの一冊です。

さて、今回は私が一番こころに響いたところを忘備録として書きます。

欲しいものを口に出す 

これは貧乏神の金無幸子さんからの勤太郎への課題なんですが、まさに私の課題でもあります。幸子さんいわく、

「他人に与えることは大事です。でも、ただ与え続けるだけの人はー貧乏神に好かれてしまうのです。」

う~ん、考えさせられる。私ごとで恐縮ですが私の例をお話ししたいと思います。

つい安くしてしまう癖

私はお金を他人に要求するのがとても苦手です。私はAirbnbをやっていますが、時々ゲストがうっかり備品を無くしたり、壊したり、持って帰ったりします。多くは自己申告してくれますが、証拠不十分で誰にも請求できないときもあります。

私は自己申告してくれるとそれだけでも感謝します。さっそく新しいものを購入し、領収書を添付して請求します。このときに私はいつも無くされたオリジナルよりも安いものを買ってしまいます。「オリジナルの金額のものを買うと高いと思うだろうなぁ、相手の金銭的な負担をなるべく軽くしたいなぁ、負担を掛けたくないなぁ」と思ってしまうからです。

自分が請求される立場だったら請求は安い方がいいので、強気でオリジナルのものと同レベルのモノを買えず、機能がいっしょなら安いものを選び請求してしまします。

するとゲストルームの中がだんだん安っぽいモノが増えて、安っぽくなってきます。遂には自分で耐えられなくなって、結局買いなおしたりします。

うちのAirbnb料金は、一人旅行で宿泊代がとても負担だった私の経験と贅沢な部屋でもないということで、安い料金設定にしています。おかげでコストパフォーマンスの評価は100%5つ星です。ただ、経費や労力、時間を考えると外でパートで働いた方がずっと割がいい、と思える料金ってどうなんでしょう。これではいくらゲストに感謝されてもホストを続ける金銭的な意味がありません。

「いい人」とは

金無幸子さんはさらに勤太郎に言い続けます。

「『いい人』というのは、他人を喜ばせるのではなく、他人から嫌われたくないという気持ちから自分の欲求をを押さえつけてしまうんです。でも、そういう人が何かを手に入れることはありません。なぜならー自分の欲求を抑え続けることで、どんどん「やる気」を失ってしまうからです。」

なんか私にはグサリと来てしまいます。他のことでもそうですが、自分の続けたいと思うことはAirbnbに限らず、自分が望む適正価格があると思います。相手の希望(私の思い込み)価格を優先させ、自分を安売りしていたら、続ければ続けるほど損失になってしまいます。もちろん、相手に納得してもらえる内容にすることは前提ですが、相手に要求すら言わず、安易に低価格にしてクレーム防止策を取り「いい人」価格にしておいて、割が合わないと不満を貯めこむのはどうでしょう。

自分の納得が優先

人に何かをするときは自分なりの納得が必要です。要求をすることは別に悪いことでもないし、そこで交渉が始まったらすればいいし、別の形で返してもいいし、見返りを期待しなくてもいい。いずれにしても勝手に相手を気にし過ぎて自分に悶々と不満が残るようなことはしない方がいいと思いました。

これは金銭面に限らないと思います。これだけもらわないとできない、これだけでいい、これをするからこれをしてほしい、なにもいらない、どんな選択でもいいけど自分なりの納得は必須です。

私自身、人のことを気にせず、いろいろやるタイプだと思ってましたが、金銭面についてはかなり弱腰。悲しいかな現在の自分のお財布状態から相手を考えちゃうんでしょうね。相手は実は私よりもずっとお金の余裕のある人だったりするのにね。相手にとっては好都合とはいえ失礼な話ですよね。

この本ではこのほかにオモシロイ展開とともに役に立つ教えがいっぱいです。私は今回はこの「欲しいものは口に出して言う」、まず自分基準で考え、それを誤魔化さないで相手に伝えることの勇気が一番印象に残りました。あなたもきっとこの本から、心に残るちょっと笑える教えが見つかると思います。




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