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いらない保険 生命保険会社が知られたくない本当の話・・・・⑮kindle unlimited

皆さんはどんな保険に入っていますか?どんな基準でご自分の保険を決めましたか?現在の自分にとって必要な保険の基準ってなんなんでしょう?実は巷にはいらない保険だらけ、だったら?

本書は無駄にならない保険、ライフステージに合った保険のヒントを消費者目線でバッサリ解説してくれています。皆さんもご自分の保険をこの本で見直してみてはいかがでしょうか。

保険の専門家たちの本音

ズバリ言うと「老後の病気などには『健康保険』が一番」「保険が必要なのは、自立していない子どもがいる世帯主の死亡保険」だそうです。

「老後の病気などには『健康保険』が一番」私は日本で20年間医療保険に入っていました。その間、保険の対象になったことはありません。さっくり言うと年間の保険の掛け金が2万円で、20年間で40万円の掛捨てです。

夫も同じく年2万円で20年で総額40万の支払い。その間、4日間の手術入院しました。最終、高額療養制度や会社の制度で、実質の支払いは7万円程度。この時はじめて高額療養制度を知りました。5万円ぐらい保険金を受け取ったので、総額35万円払ったことになります。

2人で20年で保険に75万円払って7万円の出費。大事に至らなくてよかったとも言えますが、医療保険に入らなくてもよかったかもしれませんね。統計的には大事に至る確率はかなり低かったはずです。老後も基本的な考え方はいっしょで、健康保険で十分だそうです。

「自立していいない子どもがいる世帯主の死亡保険」この必要性は理解できますよね。子育て中に世帯主が死亡し、安定した収入が途絶えたら、たとえ公的な保障が受けられたとしても、長期で教育費、生活費が不足します。小どもが無事に成人するまでの数百万・数千万単位のお金を残された家族に保障するにはやはり保険が必要です。



保険は保険会社の商品

保険は保険会社の商品です。商品である以上、利益が前提です。

保険会社は年齢・性別別死亡率、疾病率、要介護率、寿命などのデータをもとに保険会社は利益を出せる保険を設計をしています。保険を払う確率が低く、保険料から経費がしっかり引かれる、保険会社が得するしくみです。

もしものガンや老後の不安、高度医療の幻想、保険で救われた感動物語など、思わず保険に入りたくなるストーリーがいろいろあります。私への殺し文句は「保険はお守り」でした。保険で救われる人がいることは確かですし、いくら確率が低いといっても自分が保険対象になる可能性もあります。ただ、冷静に自分にあった保険を分析することは大切です。

保険を検討するキーワードとおススメ保険

保険を考えるキーワードは以下の4つ。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、詳しくは本書を読んでください。

 ①緊急性 今日・明日にでも不測の事態が起こる

 ②重大性 自分では用意できない額のお金が必要になる

 ③経済合理性  安い保険料で大きな保障が持てる

 ④不確実性   契約内容が時代の変化に合わなくなる

この観点から具体的におススメの保険商品を解説しています。自分の状況にあった保険がよくわからない人には、販売会社の営業マンではなく独立系のプロに相談したり、本を読むことを勧めています。

感想(まとめ)

著者は老後の資産形成を考えるなら「個人型確定拠出年金」(iDeCo) を勧めていて、貯蓄型の保険は信用していません。興味のある方は調べてみたらいかがでしょうか。

現在の国の保険や年金のしくみは、幅広く国民を助けるしくみです。著者は国の保険や年金制度は「明日の自分が助かるしくみ」と言っています。年齢が高くても保険を払える人は払う、必要のない人は年金を受け取らない、年齢で区切るのではなく、個人の能力に合わせたしくみが、長寿社会には必要だろうと提言しています。私も著者の提言に賛成です。

本書で改めて保険会社の不安を煽るストーリーに惑わされずに自分にあった保険選び、見直しは大切だと感じました。そしてそれ以上に、現にある日本の社会保障制度(保険・年金)が維持・発展できることが、どんな保険を買うかよりもお得なことのようです。


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