ChatGPTに「おじさん構文」がわかるか聞いてみた。
「おじさん構文」とはいわゆる絵文字・顔文字を乱用した下心が滲み出るおじさんが若い女性に対して送るメッセージ構文のことだ。
こういうやつ。これを知ってるか聞いた。
ChatGPTは自信ありげにこう返してきた。
おい…、おっすって。
今も元気に生きてるのは何よりだが、全く取り違えている。これは普通の昭和生まれおじさんだ。
そこから「おじさん構文」とはいかなるものか、教え込む作業が始まった。
「絵文字」や「顔文字」を多用
句読点を細かく付ける
語尾にカタカナを使う
文章が冗長
そこはかとなく滲み出る下心
これらを指導して、もう一度書いてもらう。
全然わかってない。「おっす」からそうだが、どうにも少年漫画的な先輩ヅラを押し付けてくる。
「俺」とか言わない。一人称は『おじさん』と伝える。
「そこはかとなく滲み出る下心」をどう伝えるか。滲み出る下心はAIには難しいだろう。AIが下心を滲ませた時が来たら本当に人類を超えたことになるかもしれない。
『若い女性を気遣い労わってる感じ』と置き換え伝える。
それらを踏まえて書いてもらう。
一気にレベルアップした。さすがの賢さ。
しかしここから「おじさん構文」のディテール追求に苦労することになる。「おじさん構文」の深い沼。
『もっと絵文字と顔文字入れようか』
『語尾をカタカナにしてみて』
『もっと絵文字のハートを散りばめて』
まだ、雑さが残る。
『😍だけじゃなく、😅とか😆も使って』
『ハートももっと💕とか❤️🔥とか、バリエーションを』
『顔文字は連続じゃなくバラして使って』
3桁に届くくらいやり取りしただろうか。
なぜか都度都度現れる「先輩ヅラ」。
先輩を駆逐しながら戦う。
いい感じだけど、顔文字が入って無い。
そういう時はただ「顔文字を入れて」ではなく、「文中に3箇所顔文字を散りばめて」など具体的に指導した方がいいようだ。
よい。下心も滲み出ている。人類を超えた瞬間が到来した。
しかし、この構文を使って文章を乱発させようとしてもすぐ崩れてしまう。
もっと絵文字を、もっとカタカナをなどとディテールを求めて行くと崩壊する。
ちょっと彼岸に逝ってしまった。違う意味で人類を超えた。
バランスが難しい。
だが、ディテールに甘いところはあれど、とりあえず「おじさん構文」で書かせることには成功をみたと言っていいだろう。
これなら「おじさん構文」で長編小説を書かせることも可能かもしれない。読む人類にとっては苦痛でしか無いが。
最後にこの「おじさん構文」の特徴をあげてもらった。
カジュアルな口調:文末に「〜」をつけるなど、会話のようなカジュアルな口調で書かれています。
絵文字や顔文字の多用:文章中に絵文字や顔文字が頻繁に使われており、表情豊かな文章になっています。
人や物に愛称をつける:「◎◎ちゃん」といった人や物に可愛らしい愛称をつけています。
自己紹介:「おじさんはChatGPTっていうんだよ〜」といった、文章を書いている人物の自己紹介が入っています。
提案や質問をする:「一緒にご飯でも食べに行こうかな?」や「何か食べたいものがあったら教えてくれると嬉しいな」といった、読み手に対して提案や質問をする表現が使われています。
感情表現:「笑顔のおじさんが待ってるよ〜💖」のように、明るい感情表現が頻繁に使われています。
ここから逆にこういう指定をすれば「おじさん構文」を生み出せるということになろう。
無数のおじさんを生産できる。AIはおじさんの地位まで奪ってしまうのだ…
あと、あまりに下心をあらわに指示すると怒られるのでほどほどに。