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⦿(夜明け)を告げる籠の酉(とり)


幸せ求め 悪を撒き

豊かさ求め 悪を撒き

撒きに撒きたる悪の種

世界にはびこる悪の蔦草



追いすがる蔦を 逃るるために

贄を差し出し 逃れ行く

幸せ求め 豊かさ求め

走り続けて 逃げ続け



されど逃げ場は 無くなりて

渦の真中で 呑まれゆく

最後の時と なりた今

それでも未だ 求め行く



愚かなるかな 人々よ

悪を誰かに 押し付けて

逃れ続ける 善人は

改心いたす わけも無し



幸せ求める 根源は

不幸の根を張る 乾いた大地

豊かさ求める 根源は

貧しき心根 瘦せたる大地



飽くなき欲望 剥きだして

何を善人 気取りおる

幸せのため 豊かさのため

壊したものの 多寡を知れ



情け心の 欲の善

愛のかけらも あるまじき

悪を押し付け 逃避行

愛のかけらも あるまじき



蔦草はびこる 大地に咲かす

誠の愛の 悪の華

情け心の 蔦草枯らし

元の大地を 取り戻す



丑寅の門 未申の門

黄泉平坂の 地引の岩戸

開いて現る 黄泉醜女(よもつしこめ)は

籠の中の 酉(とり)の鬼女



いついつ出やる 夜明けの晩に

鶴と亀が すべった

後ろの正面に現る

黄泉の鬼神の 悪の華



⦿(愛ある)悪と 〇(愛なき)善が

天地グレンと ひっくり返り

鶴と亀が グレンと返り

紅蓮の華が 咲き開く



⦿の幸せ ⦿の豊かさ

悪の開花と ともに現る

〇から⦿へ 天地グレンと

返りて誠の 道開く


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