〜7歳までに育つ4つの感覚 その2『生命感覚』 Vo.2

~時代が作る病~『依存』の時代へ


昔から、時代によって特徴的な病(流行病)がありますね。

一昔前はペストや結核などの細菌による病気が大流行し多くの尊い命が奪われました。
 そして現代は、『依存症』が一大流行中と言っても過言ではないでしょう。


『依存』の状態は、自分の魂の中に安住できない状態です。物質的に豊かな時代だからこそ、外からの刺激に意識が向き、振り回されてしまうのです。

戦後、まもない頃は家事に振り回されて一日が終わるということも珍しくはなかったはず。子ども達も、学校から帰ると家のお手伝いをしたり、小さい子の子守りをしたりであっという間に1日が過ぎ、何かに『依存している』暇などなかったのです。


現代では、家事のほとんどを家電がやってくれ、情報は一方的に入って頭を混乱させてきます。大人ですら取捨選択して生きるのが難しい時代、子どもにとっては尚更です。


『生命感覚』は、『命を守るセンサー』とも言い換えることができるでしょう。
体調が良くない時に、自らの不調を感じるセンサーなのです。

情報過多で頭は常に働いているのに、体をしっかりと動かすことは極端に少なくなってしまった現代。

人類にとって、このような不自然でアンバランスな時代は未だかつて経験したことのないものです。
この生きづらい時代にこそ、『生命感覚』を育てることが大切なのです。


~ある保護者の体験~
 


いつも通り子どもと登校している時、ある保護者の方から『今日は◯◯ちゃん、ちょっと顔色が悪いね。どこか体調悪いんじゃない?』と言われたのですが、私が見てもいつもと変わらないように見えます。本当に、どこが違うのかわからなかったのです。


自分の子どもの変化も気づくことができないなんて・・愕然としました。
 なんて情けない親なんだろう・・・それは色々考えると私の幼少期につながるような気がしました  ~以下続く~

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学園では、登園、登校してきた子どもたちを、教員、保護者が見守ります。

いつもよりおしゃべりだな、いつもより笑顔が少ないな、いつもより動きが多いな・・直接本人に、『どうしたの?』と聞くことはなくても、周りの大人が気にかけるだけで、子どもは『見守られている』という安心感の中で過ごすことができます。

これも、『生命感覚』を育てるためにはとても大切なことなのです。

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