〜7歳までに育つ4つの感覚 その4『平衡感覚』Vo.2
小さな子ども達は、机や椅子などの少し高いところにのぼりたがりますね。
これも、平衡感覚を養うためにはとても大切です。
幼稚園も年長さんになると、椅子を高く積み上げてそこに登るという遊びをし始める子ども達もいます。
このような少し「危険」ともいえる体験により、『平衡感覚』は養われていくのです。
その経験を通して、『できた』という確かな経験が、後に子ども達の『自信』へとつながって行きます。
危険度にもよりますが、小さい時期にできるだけ自由によじのぼることができる場所を用意してあげましょう。
ただ、体を動かしてばかりでは『平衡感覚』は養えません。
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『止まる』ということも動くことと同じくらい、もしくはそれ以上に大切です。
止まらないと『聴く』ことはできないですよね。
比較的近代、ガリレオ・ガリレイに始まった物体に作用する力と運動との関係を扱う学問である『動力学』に対して、『静力学』という分野は、古代ギリシャ時代から研究されてきた分野です。
『静止』というのは全てのバランスを保つために欠かせない運動なのです。
小学生になって、授業中でも立ってしまう、集中できない、落ち着きがないというのは、バランス感覚の欠如に深く関係しています。
また、物や人にしょっちゅうぶつかる(ぶつかるつもりはなくても距離感がわからない)のは平衡感覚が欠如していることと関係していると言われています。
小さい子どもは止まるのが苦手ですが、何度も練習することでやがて自分でコントロールできるようになります。
小さいころに転んだ経験が少ない子どもは、大きくなってから転んでも手が出ないために頭や顔を打つなどの大きな怪我をすることにもつながります。
転んで怪我をすることを恐れて、お子さんの行動を制限してしまうより、転んでも大きな怪我に繋がらないように、周りの環境を整えてあげるなど、上手に転べるように工夫してあげるといいですね。
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