〜7歳までに育つ4つの感覚 その3『運動感覚』Vo.2

山西先生より
~お子さんに思うぞんぶん『トライ&エラー』をさせてあげてください~
 


現代の子ども達は、車で移動することも多く、また外遊びも制限されて家の中でゲームをしたりスマホを見たりする時間が増えているといいます。

小学生になると、塾に行く子どもも多く、鬼ごっこや缶けり、はないちもんめ、縄とびなどの『群れ遊び』をする機会がない子ども達も多く見うけられます。


日常生活の中では、『歩くこと』が最も大切で基本的な動きです。
歩くという行為ひとつにしても、整備されたコンクリートの道では子ども達の『ワクワク感』はありません。



起伏に富んだ道、狭くて通りにくい道、先が見えない道、土の感触を感じられる道にこそ、子ども達のワクワク感と楽しみ、 歩く喜びがあるのです。



 その他にも、パンを焼く、野菜を切るなどの日常のお手伝いも『運動』の一つです。



 日常的に体・手足を動かすことは『運動感覚』を養う上で最も基本となる大切なこと。



 だからといって、小さい子どもに、にんじん1本を切らせるのはやめましょうね。


力もいるし、とても切れるものではありません。できないと面白くないので『やらない』子どもになってしまいます。
 かといって、簡単すぎるのもすぐにできて飽きてしまいます。


少し頑張ればできる程度、たとえば3歳児がにんじんを切るのであれば、1/4程度にあらかじめ切ったにんじんを自分で切らせて、達成感を味わわせてあげましょう。


最初はうまくいかなくても、そのうち力加減がわかってきてできるようになっていきます。


 他にも、パンにバターやジャムを塗るという行為も子どもにとっては力加減が難しいものです。


急須でコップにお茶を入れるのも、焦点を合わせて、傾け加減を見ながら注ぐのでとてもやりがいのあるものです。


 テーブルをふく、タオルをたたむなど、できることが増えていくと子どもも喜んで次々と行うようになります。



 最初はこぼしてしまったりうまくたためなかったりしますが、何度もチャレンジさせてあげてくださいね。


このような環境の中で子ども達の『運動感覚』は育っていくのです。
 


やがて、幼稚園の年長さんになる頃には、卒園制作として人形を作ったり額縁を作ったりすることができるようになるのです。

私の勤めていた幼稚園でも、年少、年中の子ども達が『いつか自分たちも!!』と目をキラキラさせ、憧れを持って年長さんの作ったものを見ている光景が今でも目に焼きついています。


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