〜7歳までに育つ4つの感覚 その3『運動感覚』Vo.3

山西先生より ~子ども達は自分の動きをコントロールするために毎日チャレンジしているのです~


道路の溝の中を歩きたがったり、机の下などにもぐりたがったりする子ども達・・これらは、すべて、空間と自分との間のバランスを探すための行動なのです。

3歳までの動きの中に、この運動感覚を養う要素があるとされています。

3歳ごろまでの子どもたちの動きは、コントロールされた動きではなく、自分の手がどこまでなのかもはっきりとは認識できていません。

絶えず動いて、自分をコントロールするための学習をしているのがこの時期の子ども達なのです。

必死に自分をコントロールできるかを試しているのです。

赤ちゃんがさまざまな刺激によって無意識的に反応する反射運動を『原始反射』と呼んでいますが、通常生後6ヶ月頃には消えるこの原始反射が、小学生になっても残っている子どもも多くみられます。

・黒板の字が写せない
・字が大きくはみ出して書いてしまう

などがみられるのも、この原始反射が残っている影響だと言われています。

生まれた時からチャイルドシートに固定されて移動し、ほとんど歩かない車社会や大人の管理が広がり外遊びが制限されて、自由に川遊びや池遊びもできなくなっている現代の子ども達

これらの環境は、子どもの動きを制限してしまい、結果的に運動感覚の発達を遅らせることにつながります。

どうか、安全な範囲で、子ども達の動きを制限せず、思う存分動かせてあげてくださいね。

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