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ポケドボイベントin宮崎 までの軌跡

みなさんこんにちは。そして初めまして。

若手パワーアップ小委員会の副委員長、堀口と申します。

今回は、2021年12月17日(金)に宮崎県の生目台西小学校にて実施したイベント『カードゲームで遊びながら身近な土木インフラを学ぼう』の裏話について書きたいと思います。

メイン記事は、NEWSCASTの方にアップしておりますので、合わせてご確認ください(下記リンク)。

1、”ご当地版”ポケドボカードゲーム誕生のきっかけ

当小委員会では、2017年に企画・刊行された「ポケドボカードゲーム」を使ってさまざまな場所でイベントを行ってきました。

イベントの内容は、机とイス、ポケドボを用意して子供たちとポケドボカードゲームで遊ぶ、というシンプルなもの。カードゲームのルールは単純なので、子供たちはとても楽しそうに遊んでくれていたので、われわれも満足していました。

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イベントの一例

しかしある日、イベントに来ていた大人の方から以下のようなコメントをもらったのです。

おとな「このゲーム、インフラが一般化されているのはいいけど、地域の特性とかを出さないとわかりづらいこともあるんじゃない?」
われわれ「たしかに・・・(わいわいモードから一転、真剣モードに)」
※言い回しは一部改変しております

そうなんです。このゲームは一般化を意識しすぎるあまり、取り扱うインフラが5種類(空港、ビル、鉄道、橋梁、道路)しかないのです。
よくよく考えると、ビルなんて無いところには無いですからね。

こうして、この日から”ご当地版”ポケドボカードゲームについて検討を進める日々がスタートしました。

2、宮崎県庁の方との出会い

2020年1月、ちょうどコロナ禍になる前に、宮崎県庁の技術企画課の方から土木学会に対して『ポケドボについてヒアリングさせてほしい』という連絡が入りました。

当時委員でポケドボ担当をしていた私は、ヒアリング対応をしました。
ヒアリングでは、宮崎県庁にてポケドボを使った土木教育を実施している話を伺い、非常にうれしく思ったことを憶えています。

また、私の方から”ご当地版”ポケドボカードゲーム構想についても情報共有し、「ぜひそのようなことをやってみたい」というような反応をいただきました。

このヒアリングをきっかけに、半ば強引に(笑)宮崎県庁の方に当小委員会に加入していただき、”ご当地版”ポケドボカードゲームを推し進める体制を整えることに成功しました。
”ご当地版”ポケドボは、地域に密着した取り組みになるだろうと考えていたのですが、当小委員会には地域とのつながりがほとんど無かったため、宮崎県庁さまとの出会いは幸運すぎる出来事でした。

3、”ご当地版”ポケドボカードゲームのイベント企画

コロナ禍でイベントが出来ない中、”ご当地版”ポケドボカードゲームのイベントについて検討を進めました。
個人的な想いとしては、以下をポイントにしていました。

・土木インフラが身近にあるということを体感できる
・身近にどんな土木インフラがあるかを学ぶことができる
・上記を、楽しみながらできる

総合学習の授業で防災について学ぶカリキュラムがあるという噂をもとに、小学校高学年5,6年生くらいをターゲットにするようなイメージです。
最終的な形としては、先日のイベントで実施した流れ(以下①~④)のとおりです。

①土木インフラについて知ってもらう
②ポケドボで遊んでもらう
③身近なポケドボを知ってもらう
④”ご当地版”ポケドボカードを作ってもらう

4、そして初イベントへ

こうして、約2年間の準備期間を経て、”ご当地版”ポケドボカードゲームのイベントを無事実施することができました。
これまでの、ただカードで遊ぶだけのイベントとは異なるものを計画していたので、準備段階から不安でいっぱいでした。

「このプログラムって20分で足りるかな?時間足りなかったらどうしよう」
「この作業を子供たちにやってもらうには、こんな補足資料必要かな?」
「そもそも、子供たちは楽しんでくれるかな?」
 ・・・・・・・・・。


イベントの始まりは、まず自己紹介です。

私「土木学会というところから来ました、堀口です。ホーリーって呼んでね!」
小学生「ホーリー!!!!!!!!!!!!」

正直、これで不安は吹っ飛びました。
一番の不安は、児童たちが楽しんでくれるのかどうかだったからです。
この元気いっぱいの返答を受けて、なんとかなる、と変な自信が生まれました。

案の定、
土木インフラについて話しているときは、児童たちからたくさんのレスポンスをもらえました。ポケドボで遊ぶときは、あちこちから笑い声や悲鳴が聞こえてきました。真剣なまなざしで身近な土木インフラを探す児童たちの姿がありました。

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イベント後には、担任の先生からも以下のようなコメントをいただき、さらにうれしくなりました。狙いどおりのコメントです(笑)。

『普段の生活の中で、あまり考えることのない土木について楽しく学習できました。カードを使ってゲーム感覚で、自分たちの身近には多くのインフラがあることに気付いている姿が印象的でした。楽しみながら学習ができる素晴らしい取り組みだと思いました。ありがとうございました。』

こうして、それなりの手応えを感じて”ご当地版”ポケドボの初イベントは無事終了。
生目台西小学校の6年生のみんな、担任の先生、ありがとうございました!この場を借りて御礼申し上げます。

次はどこの地域に行きましょうか。
自治体や小学校関係者の皆様、お声かけをお待ちしております!


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