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土木技術者の働きがい【第10弾_~空港メンテナンス~】

こんにちは、若手パワーアップ小委員会のSです。

このシリーズでは、「土木」と一口に言っても、様々な種類の仕事があり、各ポジションで若手はどんな仕事をして、どんなことに働きがいを感じているのかを紹介しています。

今回は第10弾ということで、空港メンテナンス編となります。
CAさんやパイロットさんといった花形の職種ではありませんが、空港運用上なくてはならない仕事だと感じていますので、よかったら見ていってください。

前回の記事はこちらのリンクからどうぞ!

1.自己紹介

私は新卒でこの職業について、4年目になります。主な経歴としては、空港が管理する土木施設の点検・調査業務に2年間従事し、その後工事部門へ異動し現在に至ります。まだまだ現場での対応力や知識不足な点は否めないですが現場での作業員さんとのコミュニケーションや先輩方から教えを乞いながら、自己研鑽に励んでおります。
空港ならではのやりがいや抱える課題についてお話しできればと思います。

2.空港メンテナンスとは何をする仕事か


・滑走路、誘導路や橋梁、トンネルといった土木施設の点検および補修業務
・空港周辺の緑化施設維持管理業務
・災害・降雪時の緊急対応

大きく分けるとこんな形です。

この中でも特に滑走路・誘導路の点検および補修業務は日々の運用に影響を及ぼす恐れがあるため、24時間365日シフトを組みながら点検業務を行い、補修が必要と判断された箇所については、航空機の運航に支障のない時間帯(夜間)に、点検部門と緊密な連携をとり、安全かつ迅速に工事を完了させる必要があります。
雨が多く昼間に舗装の温度が急激に温められる夏場は毎日のように補修要請の報告を受けることもあります。

その分、無事にその日の工事を終えて飛行機が飛び立つ瞬間を見ると、ホッとする気持ちと達成感を感じます。

夜間舗装工事の様子

また、災害や降雪時の緊急対応の際には関係業者を招集し、各社一丸となって対応します。台風による被害が出た際は、空港を取り囲む侵入防止用の場周柵の点検作業や降雪時においては除雪作業等を行っています。

除雪作業の様子


3.仕事のやりがい

空港独自のルールや調整事項(航空機が駐機するスポット内の規制等)など考慮すべき点が多い中で、無事に工事を完了し、より快適な空港運用が可能になったときにやりがいを感じます。直接的にお客様から感謝の声をいただくようなことはありませんが、縁の下の力持ち的な存在と自負しておりますので、こんな人たちもいるんだなということだけでも知っていただけると幸いです。

4.さいごに

現在、コロナウィルスの蔓延により空港利用者が激減しており、空港業界もかなり打撃を受けています。事態が収束した際には、ぜひ空港をご利用ください。皆様が快適に空港をご利用できるよう、見えないところでこれからも奮闘していきます!最後まで読んでいただきありがとうございました。おまけに緑化維持業務の一例を写真で載せておきます。それでは次回もお楽しみに!

ターミナル前の蓮の和風庭園




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