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「そろそろ、生理について話したい。」vol.4 3月8日は国際女性デー

こんにちは!若手パワーアップ小委員会の濱です。
前回は、生理のときの様々な症状についてまとめてみました。

この文章は私個人の意見や知り得た事柄に基づいており、当小委員会や土木学会の見解を代表するものではありません。

3月8日は国際女性デー!若手パワーアップ小委員会でも、女性の生き方、働き方を考えたいと思います。(国際女性デーに乗っかって、ヘッダー画像もテーマカラーであるイエローの特別版にしてみました!いかがでしょうか。)

最近、フェムテックフェムケアという言葉をよく聞くようになりました。女性が抱える更年期や生理に関する課題を、テクノロジーや製品の力で解決しよう!という動きは、将来への希望を感じさせてくれます。
女性の社会進出が進むことによって、これまでも実はずっと存在していた「困った・・・」が顕在化し、それを前向きに解決しよう!という動きには好感が持てます。(例えば、最近話題になった、ユニクロの吸水サニタリーショーツもそんな動きのひとつですよね!)

建設業界、その中でも施工管理に従事する女性技術者の事例をご紹介しながら、建設業界でのフェムテック、フェムケアの可能性を考えてみたいと思います。
私が所属している会社は施工会社(所謂ゼネコン)で、多くの女性技術者が施工管理の仕事に従事しています。しかもみんな、若い。

あるとき、会社が彼女たちに、現場のトイレ事情に関するアンケート調査を行ったところ、自由記入欄で以下のような意見が聞かれました。

・現場のトイレが男女共用なので、生理のときにナプキンを長時間変えられないことがあります
・現場のトイレは男女別のはずなのに、男性が使ったような形跡があります
・現場のトイレは男女別ですが、トイレに行く導線が同じで気になります(※1)
・トイレに擬音装置(※2)が付いておらず、音漏れするのが気になります

<※1>男性用トイレの前を通らないと、女性用トイレに行けない。など
<※2>音姫など

私も現場の施工管理を経験していますし、今でも頻繁に各地の現場を訪問するので、導線や擬音装置の話、よく分かります。
また、ナプキンは長時間使っていると健康を害する可能性もあるので早急に改善してほしいと願って止みません。(※出血量が多い日はだいたい2~3時間に一度の交換が望ましいとされています。)

施工現場のトイレに関するアイデアは、日建連のけんせつ小町HP内の「けんせつこまちっぷす」に写真付きで様々な事例が紹介されているので、ぜひご覧ください。ちょっとした工夫でストレスが軽減される事例が紹介されていて、立派なフェムケア!

私の会社に、すごく元気でバイタリティーのある女性土木技術者(仮にCちゃんとします。)がいるのですが、あるとき彼女がこんな話をしてくれました。

発注者に鉄筋検査をお願いしていたんですけど、検査の前に急に生理が来ちゃって・・・でも先輩たちにそんなこと言えないから、急いでコンビニに買いに行ったんですけど、約束していた時間に10分遅れてしまって、発注者は怒って帰ってしまうし、先輩たちにもめちゃくちゃ怒られたんです・・・

それは怒られるよね・・・。
でも、この問題、どうすればよかったのでしょうか。生理が始まる日を正確に予測することは難しいし、月によって早く来たり、遅れたりすることもよくあります。ましてや、ズボンを経血で汚しながら仕事はできません。
一番いいのは、職場のトイレに生理用品を常備しておくことなのですが、切らしてしまうこともあれば、男女共用のトイレで生理用品を置いておけないこともあると思います。

私はやはり、同じ職場で働く仲間との信頼関係を築き、生理の話をもっと普通にできる職場であれば良かったのでは、と感じます。
例えば、
「こういう事情があるから、今日の検査対応を変わってくれない?」や、
どうしても職場を離れられない場合には
「何でもいいから、今すぐコンビニで生理用品を買ってきてくれない?」
と頼めるくらいのチームで働きたいな、と思います。

前述のCちゃんが教えてくれたフェムテック企業のひとつ、“OiTr”(オイテル)さんのホームページをご紹介します。

こういった企業やサービスがもっと一般的になればうれしいです。
OiTrそのものでなくても、現場の仮設トイレに生理用ナプキンが置いてあることが当たり前になると、建設業をもっと誇りに思えそう。

また、小委員会メンバーの会社では、最近、作業着のズボンの色を選べるようになったそうです。もともとの目的は、女性の生理に配慮した色の変更では無かったそうなのですが、ほとんどの女性が黒色のズボンを選択した、とのことです。
作業着のズボンの色などは、女性でないと、なかなか気が付かない点だと思いますが、選べるのはありがたいですよね!思いがけないところでフェムケアを成功させた事例ですね。

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国際女性デーに、女性の生き方・働き方を考えるきっかけになれば幸甚です。
次回も、建設業界で働く女性の話をご紹介したいと思います。

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