季語: 清明、と、推敲(春眠し)
① 清明や枝の萌黄の奥へ空
(せいめいやえだのもえぎのおくへそら)
② 清明の朝しやんと振る叩きかな
(せいめいのあさしゃんとふるはたきかな)
◆◆◆◆◆
① 梨の花が散り始めてきて、萌黄色の葉がどんどん出てきている、その奥に見える空がとてもきれいでした。「空」は、空自体と、色としての「空色」の両方を込めました。
② 朝、家じゅうの窓を開けて邪気を祓い、清明=「万物が清らかに生き生きしていること」の、清らかな溌剌とした空気を家いっぱいに取り込みたいです。
◆◆◆
推敲
◇元句: 春眠し「キホーテ」顎へすべらせて
→ 春眠しドン・キホーテは未読なり(鶫さん)
やはり、「ドン・キホーテ」の方がイメージが湧きます。元句では、本を読みながら寝てしまう姿をどう詠もうかと苦心しましたが、季語の「春眠し」がそこを伝えてくれています。「キホーテ」がドン・キホーテだと読み取って下さった皆さま、アドバイスやコメントを下さった皆様、本当にありがとうございました。
◆◆◆
トップの画像は、みずたまさんの「美しい空の木」をお借りしました。
よかったら、今日もご感想やご感想等よろしくお願いします。お読み下さり、ありがとうございます。