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✈︎型・その2 応用型⑥:雛あられ、鐘霞む

中七〔や以外の切字〕季語は、上五・中七・下五、のいずれでも。二物衝撃を意識。

巻末の易二度読みぬ雛あられ

雛あられ/仲春


わたくしのげん聞きをらじ鐘霞む

鐘霞む/三春

鐘霞む: 鐘が霞んで見えるというのではない。春ののどかさが梵鐘の音を霞ませるということで、はるか遠くからかすかな鐘の音が聞こえてくる様をいう。日中の春風駘蕩を思いたい。

きごさい

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中七の切れ、一句目は昨日に続いて完了の助動詞の「ぬ」、二句目は打消推量の助動詞「じ」に挑戦です。

一句目の「易」は、雑誌の後ろの方に載っている、星占いや九星気学などの、「今月の運勢」のようなもののつもりです。

二句目。
目の前の相手に対して、「あーあ、私の話、聞いてないだろうな〜」という意味のつもりですが、そのように伝わりますか?

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トップの画像は、めでたいこさんのイラストをお借りしました。

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