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✈︎ 出遅れて仲夏五句(半夏生、桜桃の実、枇杷の実)


丸まれる鉛筆束ね半夏生


半夏生皺へ隠るる片ゑくぼ


半夏生警策へ肩さしだしぬ

半夏生: 仲夏/時候

桜桃の実やきみだけに打ち明ける

桜桃の実:仲夏/植物

枇杷の実やバスの行方を尋ねられ

枇杷の実:仲夏/植物


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憧れてはいるものの、掴みあぐねている季語「半夏生」、今の時点での句を詠んでみました。記事を投稿するのが遅くなってしまいました。
深く考えすぎずに詠もうと意識しましたが、半夏生である必然性はどうでしょう?

一句目
たくさんある鉛筆の先がどれも丸くなってしまった様子。

二句目
あると思っていた片エクボが、シワに埋もれていることに気づいた。

三句目
テレビの旅番組で、ゲストがお寺で座禅をしていた様子を見ていて思いついた句。


警策(きょうさく、けいさく)は、坐禅の際に修行者のに打ちつけて、注意を与えたり、眠気を払ったりするために用いられる法具[1][2]曹洞宗では呉音で「きょうさく」、臨済宗黄檗宗では漢音で「けいさく」と読む

Weblio辞書より

四句目
口語の句です。

五句目
以前住んでいた家の最寄りのバス停に、枇杷の木がありました。時刻表に載っているバスがもう行ってしまったかまだ来ていないか、バス停で待っていると、後から来た人に時々聞かれることがありました。「行方」は、少しニュアンスが違いますね。

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俳句の世界では、もう晩夏。夏の季語でまだまだ詠んでいきたいと思います。
いつもありがとうございます!よろしくお願いします。