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✈︎ 夏の雑詠五句(百合の花、夏の宵、青田、扇子、片かげり)


シャンパンを立ちのぼる泡百合の花

百合の花/仲夏・植物

会釈され会釈かへせり夏の宵

夏の宵/三夏・時候

日の本ひのもとへ青田のピース嵌りけり

青田/晩夏・地理

バス停のふたり扇子を分けあへり

扇子/三夏・生活

片かげり本数減りし路線バス

片かげり/晩夏・天文


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また、久しぶりの登園です。
7月の初めに急遽日本に帰ってきました。義母が体調を崩して緊急入院をしたための帰国でした。非常に心配しましたが、幸い義母は回復に向かっており、バタバタしながらも私も思いがけなく日本に長くいることができて、喜んでいます。めちゃくちゃ暑いけど!

一句目
スパークリングワインがグラスの底から細かい泡が上がってきている様子と、テーブルに飾ってあった真っ白な百合の花が合うと思って。

二句目
実体験そのまま。夕方になって少し涼しくなって、行き交う人たちも皆さんなんとなく良い気分なのか、すれ違い様にニコッと。

三句目
岡山から東京への機内から見下ろした光景。四角い田んぼだけでなく、狭いところへも、いろいろな形の青田がくまなく嵌め込まれているように見えました。

四句目、五句目
母の家の近くを通っている、循環コミュニティバスを待っていた時の様子。
バスを待ちながら、自分の扇子を、母にも風があたるようにあおぎます。
運転士さん達の働き方改革の影響なのか、今年の春くらいからこの循環バスを含めて、母がいつも使っているバスの本数が軒並み減ったそうです。

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酷暑はつづきますが、俳句の暦では夏も残りわずか。
季語を体験しながら、夏の句をギリギリまで詠んでいきたいです。
気になる句やアドバイスやご感想など、よかったらよろしくお願いします!