見出し画像

季語:抱卵期

抱卵期ダリはたまごを頂けり

(ほうらんきだりはたまごをいただけり)


◆◆◆◆◆

鳥の卵や抱卵期から全然想像が広がらず、わかりにくい句ですみません!!

【スペイン、カタルーニャ地方出身の画家、ダリのことです。あの、髭がピンッとなっている人です。
さまざまなコンプレックスを持っていたというダリは、「卵」というモチーフを好んでいたそうです。卵の殻の硬さが、内面のもろさを意識していたダリに、自信と安心を与えていたとか。ダリの美術館や家の屋根などには、大きな卵のオブジェがいくつもあります。
ダリにいっぱいの愛を注いでくれたという母親を16歳の時に亡くしたダリは、その後、運命の女性ガラと出会います。ガラはダリの芸術活動を強く支えていたそうなので、もしかしたらガラが、ダリの卵を抱いてくれる存在だった時もあるかもしれません。が、実際はガラはなかなかに奔放で強くて個性的で、ダリの方が振り回されることも多かったようです。
自らの出生の時点からの存在にも苦悩をかかえていたというダリ、ダリ自身が手掛けた彼の家や美術館には、現在もいくつもの卵のオブジェが乗っかっています。】

数年前まで、家族でカタルーニャ州に住んでいました。たまたま、学校の課題でダリのことを少し調べたことがありました。その後、ダリにゆかりのある地を訪れる機会があり、とても印象に残っています。「鳥の卵」という季語を見て、ダリの卵のことを思い出して今日の句になりました。

◆◆◆

ここまでお読み下さり、ありがとうございます。
今日もどうぞよろしくお願いします。
いつも本当にありがとうございます!