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季語: 啄木鳥、木突、小啄木鳥


① 啄木鳥の集中力に散る気かな

(きつつきのしゅうちゅうりょくにちるきかな)

② 外壁のドット木突のはたらき

(がいへきのどっときつつきのはたらき)

③ 木々高く小啄木鳥の打音なほ高く

(きぎたかくごげらのだおんなおたかく)

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10年ほど前まで住んでいたアメリカ南部の街は、林の中に住宅地があるような環境でした。裏庭から、トップの写真のような景色が広がっていました。
キツツキが木を打つ音を聴くことも珍しくなく、姿を見かけたこともあったと思います。高く響く忙し気な音は、今もよく覚えています。
家屋は木造で、キツツキに外壁を突かれて穴ができてしまった、なんていう話も何度か聞きました。
という諸々を思い出しての三句です。

検索したところ、「小げら」は、日本に生息している種類。が、北アメリカにも「セジロコゲラ」(背中に大きな白斑があって、どちらかというと日本の「赤げら」に似ているらしい)という種が広くいるようなので、三句目は「小啄木鳥(こげら)」を使わせてもらいました。

こんな林に囲まれていました。手前にボケているのはソフトクリーム、句にはなんの関係もないです。


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