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✈︎型・その2 応用型②: 春夕焼、目借り時

中七〔や以外の切字〕季語は、上五・中七・下五、のいずれでも。二物衝撃を意識。

地の縁へ春夕焼けよRadioレディオ Ga Ga

春夕焼/三春


エアバスはいま地を離る目借り時

目借り時/晩春

蛙の目借り時:
暖かくなって睡魔に襲われる頃をいう。「めかる」とは「妻狩る」の意で、蛙やその他の生物が相手を求めて鳴きたてたりすることをいう。それが目借りと書かれ、蛙に目を借りられ、眠くなる意 となった。

kigosai

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一句目。
元句は
「地の縁へ春夕焼よカーレディオ」
でした。レディオと書いてみたらクイーンの「Radio Ga Ga」が浮かんで、なんだかリズムがいいなぁとなり、車内で時々娘が歌っていることもあって、そのまま下五にしてみました。季語を引き立てているつもりですが、「レディオガガ」が目立ちすぎかも。

二句目。
飛行機に乗ったばかりで、飛行機関連の句が続いています。
乗換えを含め、行き帰りで四度飛行機に乗ったのですが、一緒に移動した娘(成人)が眠り姫状態でした。轟音で、滑走が始まる瞬間は起きるけれど、その後、下手すると着陸まで寝っぱなしとか。機内で、一度も飲み物など頼まないまま。
句の主人公自身が、飛行機に乗っている景だと伝わるかどうか。また、二物衝撃というよりも、報告しているだけのような気もします。

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よろしくお願いします。