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「怨霊奥様」モーションコミック第3話感想

前回に引き続き、作者による「怨霊奥様」モーションコミックの
収録時の感想。今回は第3話の感想です。

第1話の感想はコチラ

「怨霊奥様」モーションコミック第3話のURLはコチラです。
https://www.youtube.com/watch?v=Nf2o-AowIqE
一度ご覧いただいてから、この感想と照らし合わせて
再度お楽しみいただければいいかなと思います。

では感想。

・麗美の「ケッケッケッ…」っていう笑い方、佐倉綾音さんの演技が
 素晴らしかったです。麗美さんの表情にドンピシャです。

・「悪霊退散!」と母に塩をかけられた陸、特にリアクションのセリフは
 台本には無いんですが(漫画のフキダシで「!!」とあるくらい)、
 そこを下野紘さんのアドリブで「ダウッファグフッ!」と
 発してくれているのがすごくイイですね。すげぇなぁ…感心しきりです。

・陸の母、葵。麗美と同じくらい絶叫が多くカロリーの高い役を
 小松奈生子さんに演じていただきました。
 主人公の母(55歳)ですが、あんまりおばさん然としないような感じに
 なるといいなと思っていたところ(今の55歳って若いですからね)、
 ちょうどいい理想通りの感じで演じていただけてとてもよかったです。
 エロイムエッサーイム!

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・カーテンに身を潜める麗美、漫画では特にセリフや音は
 無かったんですが、台本では『麗美、カーテン裏に身を潜め、
 呼吸「スーハースーハー…」』と書かれており
 これがとてもいい効果で面白い場面になっていました。
 それをまた佐倉さんも「フゥー…スゥー…フゥー…スゥー」と
 面白くやってくれたので最高です。

・葵の「『そうあれは私が〜…』じゃないわよっ!」が、
 僕この「〜〜…っじゃっねーよ!」的なさまぁ〜ず三村さんみたいな
 つっこみが好きで昔から自分の漫画でよく使っているんですが、
 完璧に理想通りに演じていただきました。うれしい。

・クローゼットから出てくる麗美、「ギギギギギギ…」という音声、
 佐倉さんは「いったいどんな感じなんだろう…」と、前日に家で
 練習されたそうです(本人談)
 先の「ケッケッケ」もそうですし、
 このあとの「コ…ロ…ス…」の「ロ」が息吸ってる音になっているのとか、
 ほんと細かいところまで工夫してくださっているなぁと思いました。
 ただでさえ「怨霊で奥様の役」という謎の役柄を、
 すごく研究・工夫して演じてくださっています。
 プロはすごい。

・そのあとの陸のひとりドタバタもとても面白かったです。
 このシーンを録るとき下野さんから
 「ナイスガインのイントネーションてどんな感じですか?」
 と質問されて、あ、そうか、こんな架空のキャラクター名、
 僕の頭の中にしか正しいイントネーション無いんだよなと思いました。
 「ナイスガイン」です。「アイスプリン」みたいな感じです。

・回想から現実に戻っての陸と麗美二人合わせての「で、今こう♡」、
 ここもまたお二人息を合わせて決めてくださり、
 すごいなぁと思いました。

・陸の父も下野さんに二役で演じていただいたんですが、
 ここで下野さんに
 「お父さんて何歳くらいの設定なんですか?」と質問され。
 陸が10歳の時に亡くなって、その時の年齢のまま霊として
 時間が止まっているなら、もしかすると今の陸と同じくらいの年齢に
 なるんですが、雰囲気的には陸よりも落ち着いた、
 頼れる大人の感じにもしたかったので
 50代くらいの感じで演じていただきました。
 なるほど、描いてた時はそこまで深くは考えてなかったんですが、
 声として発するなら確かにその辺重要だなと。
 もっと考えて描きます(笑)
 そんなこんなを踏まえて改めて陸の父の「ちょっとキミ…」を
 聴いてみてください。

・第3話は特に、陸・麗美・葵…3人とも、テンションの上がり下がりが
 ものすごいので、声優の方達大変だったんじゃないかなと思いますが、
 さすがプロ、素晴らしかったです。
 おかげで笑いあり、怖さあり、ホロリあり、ホッコリありの
 第3話になりました。

・「お義父様レベルの霊うんぬん」のシーン、楽しい掛け合い。
 怨霊奥様を初めて読んだ方にまずだいたいつっこまれるのが
 「幽霊なのに誰にでも見えてるのかよ」
 なんですが、それに対する僕なりの答えというか、
 この漫画における前提ルールみたいなものが
 ここで説明されています。
 二人の馴れ初めもこの回で出てきますし、
 第3話はいろいろ重要な回かなと思います。
 なので動画化にこの回を選んでいただいたのは正解だなと。

次回は第21話の感想です。

第21話の感想はこちら

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