【やりぬく力】
「ロボットやプログラミングなら自分にできそうな気がする。おもしろそう」
「思い通りに、ロボットを動かせるようになりたい」
と、はじめたころの自分を思い出しましょう。
そして、何を経験してきたか、いま何をどれだけできるようになったか、指折り数えて自信を持ちましょう。
【やりぬく力】
「ロボットとは、自分(人間)が考えた動きを上手によい加減で動くようにプログラミングした機械」です。
だから、プログラミングの「正解」は、自分が決めたらいいのです。
もうすぐ新年を迎えます。今、この時点で入試に向かって取り組んでいる人もいます。とてもとても応援しています。
そういう人たちは目標や夢に向けてすでに走り出しています。
目標や夢に取り組むときに必要なのは、「やりぬく力」です。
ある本を読んでいて、「やりぬく力」について書かれている本があることを知りました。
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける, 2016, アンジェラ・ダックワース[クリック]
※インターネット上にも、この本をもとにした記事がたくさんあるので、受け取りやすい内容のものをお読みください。
本の内容紹介というよりも、学びラボ ロボット教室に来ている生徒の皆さんが役立てられる形にしてお届けします。
[大事なこと]
知性や学力、能力が、今現在高い人よりも、「やりぬく力」が高い人が目標を達成して成果を上げている。
最初、自分の方が上手にできたのに、知らないうちに追い越されていたことはありませんか?もちろん、塾や習い事に行って問題の解き方やコツを教えてもらってきているのかもしれません。
でも大事なのは「問題の解き方やコツ」ではなく、それらを自分で発見する頭の使い方を知ることと、それらを身につけることです。「裏技を知ったら大逆転や」という発想では、いつまで経っても追いつけません。そして、あきらめることになります。
「やりたいこと」は、とにかくやることが楽しく、誰かと比較することはないので大逆転も、裏技もありませんが。
才能があっても挫折してやめてしまう人がいます。「できる」「簡単そう」で選んでやりはじめても、続かない人が多くいます。一方で、目立った才能がなかった人がコツコツとやり続けて目標を達成して成果を出すこともあります。
今の「能力」ではありません。目標達成のために今からどう高めていくか、です。
成果を上げるには、最初の知性、学力、能力はある程度必要ですが、「やりぬく力」の方が重要です。
日本では、まずやってほしい具体的な行動内容を指示して、「やりぬけよ!」「がんばれよ!」と精神論で応援し、あとは「本人の責任」とすることが多くあります。
最後は本人の強い気持ちになるのは確かですが、周りの人の「応援の仕方」「見守り方」には、もっと工夫がほしいですね。
本人にプレッシャーをかけて、うまくいかないときに叱咤しても、成果をあげることはできません。そのやり方は、周りの人の自己満足でしかありません。
ここでお伝えしたいのは、「やりぬく力」で今すぐに成果を出すことではなく、
「やりぬく力」を実践してみる体験をし、「やりぬく力」を身につけるための練習をしましょう、ということです。
人には悪い癖があります。どれだけ「練習だ」と最初に断っても、成果が出始めると欲が出て、「もっともっと」と成果を出すことのみに視点が狭まって、応援している立場の人が相手を追い込んでしまいがちです。
追い込まれた人は、逃げるか、もしくは潰れます。ほかには、難易度の高い学校への受験でよくあることですが、「合格するまで我慢」して、終わったら何もかもやめてしまいます。合格を目指したのは、やりたいことを入学後にもっとやるためなのに。入学してやりたかったことをもう一度思い出しましょう。
「やりぬく力」を、使えるように身につけることを一番に考えてください。
[もともとの研究対象]
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