「バーニング」に惹かれて
『「3日間お金が使えない」「出演者なし」など謎に満ちた野外フェス『バーニングジャパン』とは
http://youpouch.com/2014/08/05/216207/ 』
面白そう、と思ったのは確か。
でも、祭りなんですよね。
いわゆる「ハレ」の日の出来事。
同じコミュニティで1年間一緒に暮したら、
相手のきれいなところだけじゃなく、
汚いところ、嫌なところを見なければならないし、
自分の汚いところ、嫌なところも見せないといけない。
「ケ」の日、「ケ」の時間をいかに過ごすか。
自分自身の「ケ」を自分がいかに大事にし、
相手のそれを大事にするか。
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振り返って。
日本の農山漁村には、いや昔からの街でも、
自然発生的に、もしくは最初は意図して始まった、
「ハレ」の日である祭りと、「ケ」の日である日常がある。
「ケ」でいえば、
農作物を育てるための、日当たりや水の抜け駆けや争いがあり、
漁場の抜け駆けや争いがあり、
山の松茸の抜け駆けや争いがある。
一方では助け合っている面もある。
と思ったが、「助け合う」のは、
「共通の敵・困難があるとき」
「地縁・血縁で義理があるとき」だけかもしれない。
(これは、人間の本性だから、仕方ないことなんです)
そして「ハレ」の日。
今では貨幣経済が浸透して、
「祭りにいくらかかるか?寄付がいくら集まるか?」
という話になるけれど、
元々は、家にあるもの、自分が持っているスキルを提供しあうことでつくりあげてきた。
「日常」は日常だし、
「日常」も「祭り」も、数十年、数百年レベルでその地で行われてきたものだから、
今となっては不合理だったり、理由がわからなかったり、誰かが良かれと思って常識とした「自由を制限する決まり」があったりする。
私は、それを私に強要するかどうかで、自分が関わるかどうかを考えたいけれど、
好きな人、受け入れられる人が喜んでやる分には何の文句もない。
むしろ、「伝統」として、引き継いでいってほしいとさえ思う。
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話を戻して。
「ハレ」しか見ないコミュニティは、非常に危うい。
日常をすべて「ハレ」の日にしちゃうのは、新興宗教でしかない。
だから、
「ケ」に疲れ果て、
「ハレ」の日を体験し、「ハレ」の日の一体感を思い出したい人には、とてもいいイベントだと思う。
今、夏休みなので、子供たちにとっては「ハレ」の日。
USJやTDLに連れて行ったり、
海外旅行に連れて行ったり、
花火大会に連れて行ったり。
これらのお金をかけるのが悪い訳ではないけれど、
本来は、お金をかけるのではなく、「情熱」「体力」「技術」をかけるもの。
本当の「ハレ」の体験をさせてあげてほしいと思う。
もしかしたら、昔から言われているけれど、
「家のお手伝い」「近所の公園や川に歩いていく」
のが、子供たちにとっての「ハレ」の日体験じゃないかなあ。
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