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喪失の意味を知る

※写真の画像は小柳とかげさん @coyanagi_tokageによるものです。
※掲載許可をいただいています。

子どものころ、私はいろいろなものを持っていた。
たくさんの人が周りにいた。

5年、10年、20年……

時は経ち、私の持っていたものや周りにいた人のほとんどは、私の目の前からいなくなった。
自分の意志であっても、そうではなくても、関係なく、私が「喪失」の意味を知ったのは30代を過ぎてからだったと思う。

大切なものもあった。失いたくない人もいた。
しかしそのころの私は、もう自分から何かを手放すことに慣れていて、「喪失」の悲しみは消えないけれども、生きている限り逃れようのないものとして受け止めるようになった。

今、私は手放そうとしていることがある。
得るものを見つけたから、私は自分から失おうとするのだ。

いつかは戻ってくるかもしれない。
でも今は、手放す道を選びたいと思う。

自分の作った文芸同人誌。

それを手放さないと、限りある時間の中で、私は次の夢に迎えないと感じた。

次のnoteは、30代後半になった私の、「喪失」について描きたいと思う。


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