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英文法解説:完了不定詞・代不定詞・原形不定詞

今回は不定詞についてさらに詳しく見ていこうと思います。
「完了不定詞」「代不定詞」「原型不定詞」についてしっかり理解を深めていきましょう。


完了不定詞とは?

主節の動詞(述語動詞)が表す時よりも、前のことを不定詞で表すとき「to have done」の完了不定詞の形をとることになる。
主節の動詞が現在を表していたら、その前である「過去」
主節の動詞が過去を表していたら、その前である「大過去(過去の過去)」を表すのが完了不定詞。

例文を見てみよう。It is said that SV=S is said to doも下記同様に書き換え

It seems that he was ill. (現在➕過去) = He seems to have been ill.
It seems that he has been ill.(現在➕現在完了) = He seems to have been ill.
👀過去形の時と現在完了形の時では同じ形になるため、どちらの意味かは文意から判断する。👀
It seemed that he had been ill.(過去➕過去完了) = He seemed to have been ill.

💫しっかり理解💫
同じ時を表す時には「to do」を使用する
It seems that he is ill.(現在➕現在)= He seems to be ill.
It seemed that he was ill.(過去➕過去)= He seemed to be ill.

代不定詞とは?

同じ動詞の繰り返しを避けるために、不定詞to doのdoを省略してtoだけを残す。この「to」を代不定詞という。
英語は同じ言葉を繰り返すのが嫌いなんです!
では、実際の文章を見ていきましょう。

①一般動詞は「to」だけを残す

   ( )は省略
You may go home if you want to .(go) 
帰りたかったら帰っていいよ。

②be動詞は「to be」 を残す

I am not rich , nor do I wish to be. (rich)
私は裕福ではないが、そうなりたいとも思わない。

③完了形は「to have」を残す

I didn't study English , but I ought to have.(studied English)
私は英語を勉強しなかった、でもすればよかった。

④否定形は「not to」を残す

She turned on the TV , though she had been told not to.(turn on the TV)
そうしないように言われていたのだが、彼女はテレビをつけた。
⭐️tell A to do = A is told to do (Aに〜するように言う)
⭐️tell A not to do = A is told not to do (Aに〜しないように言う)

原型不定詞とは?

動詞の原型を不定詞として使う。 「to do」とtoが省略された形
これは3つの動詞(知覚動詞・使役動詞・help)のパターンかつ第5文形(SVOC)の時のみ使用されるのでしっかり覚えておきましょう。

①知覚動詞(見る・聞く・感じる:see, look at , hear , feel ,noticeなど)

SVOCの「OがCするのをVする」と訳される。
例文を見ながら理解を深めていこう。
I saw a strange man enter the building.
(私は知らない人がそのビルに入っていくのを見た)
I heard my sister talk with you on the phone.
(私は妹があなたと電話で話すのを聞いた)
I felt something go wrong with my right arm.
(私は右腕がどこかおかしくなるのを感じた)


②使役動詞(make , let , have)

〜させるという意味の動詞。
例文を見ながら理解を深めていこう。
<let>人に〜させる、人が〜するのを許す 許可
My father will not let me do any part-time work.
(父は私にアルバイトをさせるつもりはない)

<make>人に(無理やり)〜させる   強制
Mr. Suzuki made the students clean the room.
(鈴木さんは生徒に部屋を掃除させた)

<have>人に〜させる   シンプルに〜させるという意味で使われる
My mother had me wash the dishes.
(母は私に皿洗いをさせた)

③「help」は原型不定詞もOK to 不定詞もOK

上記で説明していた知覚動詞・使役動詞はともに原型不定詞のみであったが
helpは原型不定詞もto不定詞もOK

まずはhelpについて話していきますね。
💫helpの解説💫
helpというのは「人」を目的語にとる他動詞です。
help his homework❌(物事を目的語にはできません)
help him with his homework⭕️
*help 人 with A (人のBを手伝う)という意味。
Can you help me with this?(これを手伝ってくれる?)

*help 人 to do=help 人  do(人が〜するのを助ける)という意味
動作を手伝うというニュアンス
「他動詞➕人➕to do」は第五文型(SVOC)の代表的な形
・原型不定詞
My cousin helped me  clean my room.
(いとこが部屋の掃除を手伝ってくれた)
・to不定詞
My cousin helped me  to clean my room.
(いとこが部屋の掃除を手伝ってくれた)  
ほぼ同じ意味だが、「原型不定詞」は結果に気持ちがある感
「to不定詞」は過程に気持ちがある感
といったニュアンスの違いがある。
前置詞「to」が〜に向かってというイメージがあるからですね。

まとめ

今回は「完了不定詞」「代不定詞」「原型不定詞」についての解説でした。
しっかり理解できたでしょうか?次回は「不定詞の慣用表現」について解説していきますので、お楽しみに🎶



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