英文法解説:不定詞の慣用表現、be動詞➕ to不定詞
今回は「不定詞の慣用表現」「be動詞➕ to不定詞」について解説していきます。
不定詞シリーズの最終章です。
一緒に頑張っていきましょう!
①程度を表す不定詞の慣用表現
(1) too ・・・for A to do 「Aが〜するには・・・すぎる」「・・すぎてAは〜できない」
例文:
This problem is too complex for me to know where to start.
(この問題は複雑で、私はどこから手をつけていいか分からない)
↓ 結果・程度を表す接続詞を用いた<so ・・that SV>に書き換え可能
This problem is so complex that I don't know where to start.
(2)enough for A to do「Aが〜するほど・・」「(とても)・・なのでAは〜」
This house is large enough for us to live in.
(この家は私たちが住めるだけの広さがある)
↓<so ・・that SV>に書き換え可能
This house is so large that we can live in it.
*副詞の「enough」は「十分に、〜に必要なだけ」という意味で使われて、必ず修飾する語の後ろに置かれる。
👀上記(1)too ・・to do (2)・・enough to doの表現では
文全体の主語が「to do」の目的語の時、原則的に目的語不要。
例文:
This paper was too difficult for me to read.
(この論文は私が読むのには難しすぎた)
This paper was easy enough for me to read.
(この論文は私が読むのに十分なくらい簡単だった)
*to read itとはしない。文全体の主語This paper はreadの目的語だから。
②目的を表す不定詞の慣用表現
(1) in order to do「・・するために」
I'm going to study harder in order to pass the entrance exam.
(私は入学試験に受かるようにもっと勉強するつもりだ)
⚠️in order toの後ろの動作主が意味上の主語(文頭の主語と異なる時)、
「in order for 人・物 to」
I have to speak slowly in order for her to understand.
(彼女が理解できるように私はゆっくり話さないといけない)
⚠️否定形「in order not to」〜しないために
In order not to miss the train , I got up early .
(電車に乗り遅れないために私は早く起きた)
⚠️in order that SV:文語的表現 話し言葉では「so that」が使われる
I spoke slowly in order that my mother could hear me.
(私は母が聞き取れるようにゆっくり話した)
= I spoke slowly so that my mother could hear me.
「so that」は「,」コンマを伴って「〜する、その結果〜する」という結果を意味することもある。
This room is organized, so that things are easier to find.
(この部屋は整理されているので、物を見つけやすい)
(2) so as to do「・・するために」「〜するように」
💫in order to doとの違い💫
・文頭には来ない
・「so as for 人・物 to」のようなfor 人・物は入らない
I got up early so as to get lunch prepared.
(私は弁当を作るために早く起きた)
⚠️否定形「so as not to」〜しないために
I got up early so as not to miss the train .
(電車に乗り遅れないために私は早く起きた)
③慣用句としての不定詞(独立不定詞)
・to begin(start) with まず最初に ・to be frank (with you) 率直に言って
・to be honest 正直にいうと ・to tell the truth 実を言うと
・needless to say 言うまでもなく ・ to be sure 確かに
・to be brief 手短に言えば ・ so to speak(=as it were) いわば
・A , not to say B A、あるいはBと言ってもいいかもしれない
・strange to say 奇妙な話だが/不思議なことに
・to make matters worse(=what is worse) さらに悪いことには
など 問題解きながら覚えていきましょう。
「be動詞➕ to不定詞」
S is to do「Sは・・することである」be動詞の補語となる不定詞の名詞的用法と訳せない時は、下記の5つの使い方のどれかである。
①可能「できる」 ②義務「すべき」 ③予定「する予定だ」
④意図「するつもり」 ⑤運命「する運命である」
それぞれ5つの使われ方を詳しく見ていきましょう。
①可能「〜できる」
She is to speak English well. =She can speak English well.
(彼女は上手に英語を話すことができる)
過去形:They were to pass the exam. = They could pass the exam.
(彼らは試験に受かることができた)
*can , could で置き換えることができたら「可能」
②義務「〜すべき」
You are to study hard. = You should study hard.
(あなたは一生懸命勉強するべきだ)
*shouldで置き換えることができたら「義務」
③予定「〜する予定だ」
He is to arrive at Fukuoka today. = He is going to arrive at Fukuoka today.
(彼は今日、福岡に到着する予定だ)
He was to leave last night. = He was going to leave last night.
(彼は昨夜、出発する予定だった。)過去のある時点から見た未来の予定
*be going toで置き換えることができたら「予定」
④意図「〜するつもり」
If you are to succeed , work hard.
(もし成功するつもりなら、懸命に働きなさい)
*ifの後ろの「be to do」は「意図」
⑤運命「〜する運命である」
I am never to see her again.
(もう彼女には会えない運命だ)
*be の後ろにneverがあると「運命」であることが多い
まとめ
「不定詞の慣用表現」「be動詞➕ to不定詞」はしっかり理解できたでしょうか?
次回は、「動名詞」の解説をしていく予定です。お楽しみに🎶