マリオブラザーズ
晴れて主役に!
マリオの初登場はアーケードゲーム(ゲームセンターなどに置いてある業務用)『ドンキーコング』だった。
ドンキーにさらわれた恋人レディを、マリオが助けるというゲーム内容にも関わらず、冠名をとられてしまっていたのだった。
2作目の『ドンキーコングJr.』ではドンキーを連れ去るという悪役だったマリオ。
弟ルイージを従えてようやく陽の目を見ることができた。
『マリオブラザーズ』は1983年にアーケードゲームとして登場し、ゲームウォッチにも移植された。
その後のマリオの活躍はご周知の通り。生みの親は、かの宮本茂氏。
ファミコン第6弾のソフトにして初の2人同時にプレイできるアクションゲーム。
お仕事に夢中……のはず
ひげをたくわえたオジサン、マリオの職業は配管工だという。
一番上の土管からカメだのカニだの、敵が飛び出てくる。
放っておいたら一番下まで歩いて行き、また土管に入って上から出てくるので、そのままではらちがあかない。
全部倒せば1ステージがクリアとなる。
きっと、土管に生息する生き物が仕事の妨げになるので、退治しているのだろう……。
協力、しますか?
1ステージが1画面に収まるという単純構成。
プレイヤーや敵キャラが画面の左端へ行くと画面の右端から出てくる。その逆もしかりで、画面左右は繋がっている。
画面が固定されているから、2人同時プレイでお互い好き勝手にどんな方向に動いても大丈夫。
相手の動きに制約されないところが魅力であるのだが、このゲーム、なかなか奥が深くて、お互い腹のうちを探りながら殺し合いへと発展するのもまた、プレイヤーの良識にかかっていて、協力するか、邪魔をするかは相手次第。
「殺し合い」とはどういうことかというと、相手のミスを誘うことである。
とはいえ、プレイヤー同士直接やっつけることは出来ない。
まず、マリオだからといって敵を上から踏みつけようとしてはいけない。
敵を倒すには下から叩いて気絶させるか、画面の中央にある「POW」を叩いて画面上の敵を気絶させる必要がある。
動いている敵に直接触れると死んでしまうからだ。
そうして気絶させた後、上段に登って蹴飛ばすとやっつけたことになる。
やっかいなのが、もう一度下から叩く、もしくは「POW」を叩くと目を覚ますので、相手のプレイヤーが蹴ろうとしたときにそれをやると、相手は目を覚ました敵に接触して死んでしまう。
かといって、敵を気絶させたまま放っておくと、ひとりでに立ち上がって歩くスピードが速くなるし、さらにピンク色に変わるとものすごいスピードで襲ってくることになるから、どちらにとってもやっかいな仕様。
開始から時間が経つと火の玉が出現したり、つららのようなものが出てきて足下を凍らせてしまったりと、もたもたしているプレイヤーに追い打ちをかける。
敵を倒せばコインも出てくるので、どっちがとるかでまた争いが起こる。
このゲーム、単純なオールドゲームだけど、複数人でプレイするとおもしろさが増すゲームになる。
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