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詩/雨降りが好きか嫌いかなんて

雨降りが
好きか嫌いかなんて
思っていなかったあの頃

気が付けば
雨降りは嫌いだなんて
思うようになったあの頃

気が付けば
雨が降ると 何故か
落ち着く気持ちになっていた
今のぼく

そんなことを
心で呟く
ぼくの隣りで

びしょ濡れの野良猫が
毛繕いをしている

お気に入りのベンチと
電球色の明かりと
ぼくらの影を

いつもより長い
雨の音が包む夜に

雨降りが
好きか嫌いかなんて


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