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小さくはじめる「わらしべ長者」的SNSの使い方

SNSでの発信というと、

「なんか良いこと書かなくちゃ」
「映える写真を撮らなくちゃ」
「動画の編集スキルをあげなくちゃ」

などと身構えてしまい、なかなか発信できない人は多いのではないでしょうか?

今日は、noteプロデューサー/ブロガーの徳力基彦さんの書かれた自分の名前で仕事がひろがる「普通」の人のためのSNSの教科書(2020)から学んだ、普通の人がSNS発信することで得られるメリットについて書きたいと思います。

私自身がnoteを始めて体験した変化については先日書きました。徳力さんの本を読んで、私が今体験している変化はただの思い込みではないことがわかってとても勇気づけられました。

それに加え、私が気づかなかった新たなメリットを知ることできたので、私なりの解釈を入れて、一部ご紹介したいと思います。

普通の人はスキルアップ・キャリアップのために発信せよ

SNS発信というと、才能のある著名人がファンに向けて発信したり、時には煽ったりするイメージを持つ人が多いかもしれません。

でも、徳力さんは普通の人の発信はバズる必要はないし、続けていけばキャリアップになると言っています。

noteを始めて18日目の私がいきなりキャリアアップをイメージするのは少し難しかったので、私はSNSの発信によって、仕事でも重宝できる色んなスキルが磨けると解釈することにしました。具体的なキャリアアップの事例は本にたくさん書かれているので、その効果については本を読んでください。

相手に負担をかけないプルのコミュニケーションの向上

SNSで行われているコミュニケーションはプル (pull)する、つまり受信者が自ら欲しい情報を引っ張り出す側面があります。

例えば、発信者がSNSに投稿すると、その内容に興味がある人がその人のタイミングで投稿を見てくれます。投稿を見たくない人は投稿を無視したり、隠すことも簡単にできます。

これは電話や直接会いに行って行うプッシュ(push) のコミュニケーションとは異なるものです。

例えば、仲の良い友達と話すとき、ガンガン話したい人が自分の好きな話をして、他の人は興味がなくても聞くってことはよくあるのではないでしょうか?また、聞いている人の反応が悪いと、話している側が傷ついてしまうこともあります。つまり、話し手、聞き手の双方に精神的負担がかかります。

それに比べ、プルのコミュニケーションは受信側が情報を選別できる分、プッシュのコミュニケーションよりも欲しい人に伝わるまで時間がかかります。でも、慣れてしまえば、プッシュコミュニケーションよりも少ない労力、精神的負担で続けていくことができます。

わざわざアポイントとる必要もないし、交通費も食事代もかかりません。相手の時間を取る必要もありません。

「いや~SNSで発信する方が精神負担がかかる」っていう方は、まずは心のブロックを外すことが先だと思います。心のブロックを抱えたまま、発信を続けると余計辛くなります。

このプルコミュニケーションは、コロナ渦で対面コミュニケーションが制限されている世の中で、より必要不可欠なものになってきます。

蓄積効果で信頼構築

SNSを始めるとつい私たちは、多くの人にとって有益な情報を発信しなければと思ってしまいます。

でも、実は毎日大勢の人にとって有益な情報を投稿する必要はありません。欲しい人は欲しいときに検索してきてくれるので、すぐに見られて、スキとかいいね!を押してもらわなくてもいいのです。

誰の役に立つかわからない小さな情報も、いつかこの世界のどこかにいる誰かの役に立つかもしれません

例えば、以下の記事はFacebookイベントのタイムゾーン設定の話で、書いた当初は、日本在住者にはあまり需要がないだろうと思っていました。

でも、日に日にアクセスが増えて、私の記事の中で4番目に読まれている記事になりました。日本語でも英語もやり方を説明する記事がなかったので、もしかしたら、海外の方が自動翻訳で読んでくれているのかもしれません(笑)

毎日じゃなくても、定期的に小さな情報を発信し続けることで、発信者の人柄や仕事について伝わり、安心感、信頼感がジワジワと生まれてきます。まさにラポール形成の法則ですね。

自分の思考をアウトプットするメモ

SNSはノーベル文学賞級のすごい文章を投稿するものではなく、自分の思考や体験をアウトプットして見直す「メモ」として使えばいいのです。

人間は本を読んだり、セミナーを受けてインプットしても、すぐに忘れてしまいます。インプットしたことから学んだこと、感じたことをSNSに投稿しておけば保存してくれるし、また見たいときはすぐに検索してみることができます。

何度も投稿するうちに自分の考えがより明確になり、伝わりやすくなります。

そのうえ、色んな人に読んでもらったり、スキを押してもらったり、コメントをしてもらったり、DMを送ってもらったりするなどのフィードバックまでもらえます。投稿によっては数秒、数分、数時間でフィードバックが来ることもあります。フィードバックをもらうと更に思考が整理されたり、新しいアイディアが生まれてきたりします。

所詮メモなんで、キレイにまとまっていなくたっていいんです。読んでまとまってないなぁ~と気づいたら、直せばいいだけです。この記事もただのメモです。

この考え方は、「良い投稿をしなくちゃ」と気張っていた私の肩の荷を下ろしてくれました。

今日のまとめ

著名人やネットのインフルエンサーの投稿を見るとつい、良い投稿をすればいつか誰かが自分を見初めてくれるかもしれないという幻想を抱いてしまいます。

でも、そんな才能やスキルを持った人、または気づいて使いこなしている人はそんなに多くはいません。

私のように普通の才能やスキルを持った人でも、コツコツ続けていけば「わらしべ長者」のように開ける道があることを、この本から知ることができました。本文にはもっと詳しい事例がたくさん載っているので、興味がある方は是非本を読んでみてください。


参考文献
徳力基彦、2020、「自分の名前で仕事がひろがる「普通」の人のためのSNSの教科書」[キンドル版]、朝日新聞出版。

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