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最強の金融商品は何か

商品先物取引が最強である

退屈な資金管理の話(笑)を終え、具体的に投資の話に移っていきたいと思います。

資産形成を目的に投資をする場合、世の中には「クラス」と呼ばれる、投資の対象があります。

「株」「通貨(FX)」「商品(コモディティ)」「不動産」「仮想通貨」

などですね。
もちろん「現金」もひとつのクラスです。

その中で、投資対象として何が最強か。私見を述べたいと思います。
結論は「商品先物」です。

商品先物が最強な理由

その理由を端的に述べていきたいと思います。

①「現金」について考える

第1のクラス、「現金」は、このコロナ禍、最悪のクラスです。
理由は、持っているだけで目減りすることが決定しているからです。
公園で砂場に水を貯める遊びをしている時、穴の空いたバケツと、穴の空いていないバケツ、どちらを使いますか?ぐらい、答えが明確です。
穴の空いていないバケツですよね。

しかし、現金は穴の空いたバケツです。
今はコロナの影響で世界中お金を刷りまくっている状態で、そのせいで、物価が約2%上がっています。
つまり、今まで100円だったものが102円になっています。
それは、つまり現金の価値が(100÷102=)98%になってしまった、ということです。
インフレ、ということですね。

2%はおそらく来年も、再来年も続きます。つまり、毎年98%、あるいはそれ以上に目減りしていくのが現金です。
だまーって現金で保有するなんて思考の欠如です。

②株について考える

個人的には、現金に続いて「ない」投資先だと思っています。
理由は「売りが建てづらいから」です。

■相場は上がったり下がったりするものである

という、過去の投稿で確認した真理があるならば、買いしかできない株は単純に考えて不利です。

「え?信用取引があるじゃん」

と思った方、きっと貴方は実際に信用取引をしていないし、空売りをしていない。

経験したらわかると思いますが、制度信用、一般信用と区分され、制度信用しか空売りができない今のシステムは面倒で仕方がない。

ちなみに、私は元々100%株式投資派でした。
コロナが流行りだした時、川本産業などがクレイジーな相場を作りましたが、あんな相場環境で川本産業を売りに出られないなんて、こんな相場は相場じゃない、と、昨年見切りをつけました。

「自分が考えた思想は、すべて相場で反映できる」

そういう環境でなければ、ふつーに考えて不便だと思いません?

不便ですよ。株は。
なんで株がこんなに人気があるのかわかりません。

ちなみに、なぜか世の中には「空売り」が危険という認識が強いですが、冷静に考えれば、株価は上に行くか下に行くか、しかありません。
上に行くのはローリスクで、下に行くのはハイリスク、なんてのは理屈に合いません。
『上げ100日、下げ3日』
というように、下げのほうが速い、という相場の習性があったとしても、損切り設定をしている限り、時間は特に問題にはならないからです。

"投資は「売り」も「買い」も等しく行われるべきである"
長々と文章書く必要のないほど当たり前のことです。

等しくできない株は投資対象として欠陥があります。

③通貨(FX)について考える

上記の理屈でいうと、FXは最高です。
「売り」も「買い」も等しくできる。

そして相対取引(現物株のように、100株売りたい人がいて初めて100株買うことができる、逆に言うと100株売りたい人がいなければ株は買えない)ではなく、FX会社が賭場の親玉として、指数を売買しているだけなので「買えない」「売れない」ということがありません。

「下がると思ったら、その分だけ必ず売れる」

こんな素晴らしい相場環境はFXしかありませんよ。

もうFXやっていれば良いじゃないか、という考えもあります、が。
個人的なデメリットを以下に挙げると

(1) 取引手数料が高い
:これは、FX会社が買いたい時に売ってくれる、というメリットの反対の側面です。
銘柄にもよりますが、FX会社的には「そんな素晴らしい投資環境を与えているのだから、取引手数料くらい多めに取って当たり前」と思っているのでしょう。
※以下の商品先物のところでExcelで比較します。

(2) 必要証拠金が高い
:これです。これがFXと仮想通貨の最大のデメリットです。
投資は少ない資金で多くの資金を回せたほうが早く資産形成できます。
つまり証拠金は小さければ小さい方が良い。
1円で1億円をまわせたら、そりゃ破産する可能性が著しく高いですが、全人類に一発逆転のチャンスがあると思いません?

チャンスは多ければ多いに越したことはありません。
その反対の側面としてリスクが伴いますが、そのリスクは過去の投稿で述べているように管理すれば良いだけです。
※以下の商品先物のところでExcelで比較します。

(3) スワップがある
:これをメリットと考えることもできますが、個人的にはデメリットと思っています。
なぜなら私は投資家ではなくトレーダーだからです。
(投資家は上がると思ったらずっと持ち続ける人、トレーダーは上がったら売り、下がったら買うを続ける人)

トレーダーである以上、上げ下げに感情を入れたくないという思想があります。

株のところでも話しましたが、相場が上にいく、下にいくのは真理であり、相場はそれを繰り返しているだけです。
その波で利益を取るのに、上が良い、下が良いなんて考えたくもないじゃないですか。
波はただの波です。

しかし、FXは売りの場合は買い方に対して金利を支払わなくてはなりません(国の金利によって例外はある)。

それが投資のノイズとなるのが嫌なので、私はFXは商品先物より劣ると思っています。

④商品先物について考える

まず商品先物を上記の観点で振り返りましょう。

(1) 売りも買いも等しくできるか? →YES

(2) 売りも買いも、どちらも条件が一緒か?
(売り買いに感情は伴わないか、と言い替えられる)
 →YES

(3) 取引手数料は安いか? →YES

完璧です。

ただし、デメリット(特にFXに比べて)はあります。

(1) 意図通りの取引ができるか? →NO

これは、株式も持つ特徴なのですが「売る人がいないと買えない」これが商品先物の最大のデメリットです。

ただし、それを補って余りある理由が『最高速度』です。

他の金融商品に比べて、最高速度、つまりリスクを最も取れるのが商品先物なのです。

それを証明するExcelを下に貼っておきます。

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ATRの概念がない方にとってはチンプンカンプンでしょうが、これは仮に1%のリスクが1,000,000円であった場合、ATRでリスクを計算した1ユニット()を最大どれくらい組めるかをFXの必要証拠金に関してはGMOクリック証券を例に表にしたものです。

見方がわからないと思うので(笑)、結論だけ言うと、金(ゴールド)は1N投資するのに300万円用意すれば良いですが、米ドル/円は、908万円用意する必要がある、ということです。

少ない資金で1%のリスクを負えたほうが、(投資法則がプラスであるならば)早く資産を形成できますよね。

そういう意味で、表を見てもらえればわかると思いますが、商品先物がFXに比べて圧倒的に有利です。

長々と理由を書いてきましたが、結論を書けば

素早く資産を形成したいなら、商品先物

以上です。

⑤仮想通貨について考える

考える、という小見出しですが、私は考えません(笑)
理由は、商品先物だけで十分儲かっているので、新しく手を広げる理由がないからです。

そもそも、上記の通り証拠金によって自身が取れるリスクが異なる中で、仮想通貨の証拠金もDMMで250,000円ですから、仮想通貨もFX同様に、投資効率の観点から私の中では投資対象になり得ません。

最後に、
⑥日経225なので指数先物は?

これも上記のExcelに打ってある通り、証拠金が高いため、投資効率の観点から商品先物に劣ります。


King of Kingは何か

さらに言うならば、商品先物の中には「金」「白金」「ゴム」「原油」「トウモロコシ」などありますが、「金」。
つまり、ゴールドこそが最強の金融商品だと私は考えています。

その理由はファイナンス理論で説明ができるのですが、話が長くなったのでこれは次回。

和亀

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