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ハートのりんご

娘が熱を出した。普段ほどんど熱が出ない人なのでとても久しぶりの発熱だ。咳や鼻水の症状もないため保育園を休ませて自宅療養することにした。

食欲もしっかりあり、昼ごはんは山本ゆりさんのレシピの電子レンジで作るうどんをしっかり食べていた。この様子ならきっと日曜日の運動会には出られるだろうと思う。

デザートにりんごを食べることにした。りんごが赤くなると医者が青くなるっていうよね。あれ、トマトやったっけ?どちらでもいいがきっと体には良いはずだ。

今娘はハートにはまっており、りんごもハートをご所望であった。そのため、りんごを薄切りにしてハート型のクッキーを作る時に使うあれでサクッとくり抜いてあげた。すると、とても喜んでパクパク食べてくれた。

くり抜いた型の残りの不恰好な部分を食べるのは大人の役割だ。どんな形でもりんごは美味しい。

風邪をひくたびに成長していることを感じる。少し前はただしんどいだけでこれをしたらこうなるというようなことは言わなかったのに「体をよくする食べ物持ってきて」と言っていた。食べるもので体がよくなっていくという経験をこれから感じていくのだろう。すごい。人が大きくなるのってすごい。

しかし、自分が育てたのかと問われると少しひっかかる部分がある。果たして私のしたことで育ってきたのだろうか・・・?

そりゃ外に出て行くために着る服を用意したり、食べ物を用意したり、住む家を用意したり衣食住には困らないようにサポートはしているがそれは育てているということなのか?

私は彼女が育ちたいと思うから育っているのだと思う。体が、心が育ちたがっている。いろいろ知りたがっているように見えるのだ。それを親が「育てた」というのはなにやらモヤっとするのだ。

ハートはなんで好きになったのだろうか。私には彼女がハートを好きになった理由がわからない。でも彼女にとって今ハートは自分を強くしてくれる何かなのだろう。心の支えなのだろう。そういうものを大切にして欲しいと親としては願うばかりである。


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