【コロナ禍】日仏国際結婚の時系列

私たちの特異な点は“コロナ禍”だったと言う点です。
この点において、「国境の閉鎖」「夫の日本でのビザの問題」「国際郵便の行き来の遅れ」これらが国際結婚するにあたり、常にどうすることもできない悩みの種でした。出来ることは待つ事。待って待って待って、政府の対応がどうなるかを見守るのみ。焦りと不安の中、何度も諦めそうになったけど、なるようになった私たちのです。

珍しいケースなので今やこれからに役に立つかわかりませんが、どの資料にどのくらい時間がかかるというのは、私も過去の諸先輩方のブログでとても参考になったので、一つの参考例としてここに残しておきます。

では国際結婚時系列でまとめます。[※●]については時系列の後に要所であった出来事を記しています。

2020年
2/8   短期滞在ビザ(3か月)で夫が日本に入国
2/15 両親に挨拶→婚姻要件具備証明書の準備開始
2/28 外務省にアポスティーユ申請
3/10 戸籍謄本の法定翻訳依頼→3/13に依頼完了。翻訳料など4500円
3/17 第一回、出入国在留管理庁よりコロナ感染防止のため申請受付期間の延長が発表(この時点では短期滞在者の対応なし)
3/18 在日フランス大使館に婚姻要件具備証明書の発行申請[※1]
4/3   第二回、出入国在留管理庁よりコロナ感染防止のため短期滞在者も含めた受付期間の延長が発表
→この時点で8/7までのビザの延長が確定。[※2]
6/24 婚姻要件具備証明書受取[※3]
6/30 婚姻要件具備証明書の法定翻訳依頼→7/6に依頼完了。翻訳料など4000円[※4]
7/9   婚姻届提出[※5]
7/17 婚姻届記載事項証明書の法定翻訳依頼→7/18に依頼完了。翻訳料など5000円
7/20 フランス側に結婚を報告。結婚証明書転記申請書などを在フランス大使館へ郵送。
7/27 出入国管理局にて在留期間更新許可申請[※6]これまでの経緯と過ごし方、帰国のためのチケットが取れなかったなどと説明したら11/5までのビザがもらえました。
8/14 家族手帳と結婚証明書到着
9/3   日本大使館へ配偶者ビザ(長期滞在ビザ)の申請。申請料4000円。
11/4 日本出国

と言うわけで、婚姻届の準備をするぞ!と始めてからビザを取得するまで半年以上かかりました。では[※●]の内容です。時系列と照らし合わせて読んで下さい。

[※1]資料の準備を始めたは良いものの、フランスから出生証明書の原本が届かず、申請するまでに時間がかかりました。

[※2]”確定(?)”にしたのは特に申請などをして正式にビザが延長されていたわけではないからです。出入国管理局に電話で問い合わせて確認を取っただけで、7/27に出入国管理局まで申請するまで夫のパスポートの中身は5/9までのビザの印しかありませんでした。

[※3]夫はフランス在住なので、フランスの県庁で結婚に反対する者がいないかの掲示を行います。そのためコロナ禍でロックダウン中だったという事もあり、証明書が届くまでにかなり時間がかかりました。本来なら夫のビザが切れる5/9までに婚姻届まで終わらせたかったのですが、全く思い通りに行きませんでした。4月と中旬に出入国管理庁からの発表[※1]を知ったので、それまでは「夫のビザをどうしよう」と不安だらけでした。

[※4]翻訳完了までに少し時間がかかりました。と言うのも、フランス人の名前をカタカナ表記する際に、夫の名前が以前日本でワーホリしていたときに使っていた資料のカタカナ表記と照らし合わせるべきか、否かを日本の役所に問い合わせたり、存在している公的文書の種類を確かめなくてはいけないからです。結果ですが、ワーホリ時代の資料と婚姻届を照らし合わせることは無いので、違っていても問題はありませんでした。フランス人の名前の一般的なカタカナ表記って難しいです。。。

[※5]完全な個人的ミスの話なのですが、笑い話として記しておきます。(一番長く記していますが、読み飛ばせる内容です。)当時私は仕事の関係上、仕事場の千葉県と実家の埼玉県を行き来する生活でした。住民票は埼玉県だったので、7/9は婚姻届を埼玉県で提出します。当日は早朝から千葉県を出て、余裕をもって埼玉県に向かいました。しかし、実家についた時、実家に届いてるはずの法定翻訳の資料が届いていない。。。レターパックでのやり取りなので追跡が出来ます。急いで追跡してみると、、、千葉県に届いてる?!仕事場にいる時間の方が長かったので転送届を出していた事を忘れていたのです、、、しかも千葉県で届けられ他時間は朝8時。。。無理に早朝出発していなければ、受け取っていられたかもしれない郵便物。その日は諦めて、婚姻届日を変えればいいだけの話ですが、どうしても7/9にこだわる理由がありました。それは2020/7/9が「私の誕生日」で「大安」だったからです。一度は郵便局に理由を説明しどうにか転送してもらえないかなど交渉しましたが、「方法はない」の一点張り、レターパックは住所で受け取る事が条件なのですが、何とか千葉県の郵便局で保管し受け取れるようにしてくれる。と言うのが妥協点でした。そこで一か八かのとんぼ返り作戦血行です。片道2時間半、距離にして140kmを往復します。結果は役所が閉まる15分前に到着。無事に婚姻届を提出する事が出来ました。が、とんだ一日でした。

[※6]当時、ビザに関する知識がなく、何をどうしたらいいのかわからなかった私は身銭を切って、弁護士にビザの更新について相談しました。
その時頂いたアドバイスは「コロナ禍で国の行き来が難しくなっていたので、本来フランスに戻らないと取れない日本の配偶者ビザが取れるかもしれない。そのためには在留資格認定証明書・在留資格変更許可申請辺りがつかえると思う。」
と言った内容で、1万円かかりました。。。その時は焦っていたため、知らないことのように思いましたが、すでに知っていた内容でインターネットで調べればすぐ出てくる内容、1万円もかけて相談するような内容ではなかったです。。。それでも勉強料として支払いました。
さてビザの申請の話に戻りますが、その後出入国管理局に電話をし、相談したところ、「電話では回答できないので直接相談に来てほしい」との事でした。そこで在留期間更新許可申請・在留資格認定証明交付申請・在留資格変更許可申請の3つを用意し出入国管理局を訪れました。が、結果は当時の時点で日本で短期滞在ビザを配偶者ビザに変更することは出来なく、短期滞在ビザを延長するのみ。との判断で、在留期間更新許可申請書を提出しビザを延長してもらいました。
窓口は相談→資料の追加の何度か行くのですが、係員が変わると相談した内容を一から話し直さなくてはいけなかったので、大変でした。


2021年3月7日 waka