思い出とわたし

わたしは思い出を残すことが
大がつくほど得意じゃない。
写真も得意な方ではなく、逃げ回ったいた。
というのも。わたしは思い出を残す
と言うことに昔から違和感だった。

何故だろうな、と思って
考えてみたら。良い思い出と
思えることがあまりない。と言うことが
挙げられた。

過去を振り返ると。

大好きだった友人との永遠の別れ。
私の体の事。私は見えないけれど
右半身に障害がある。
といっても重いものではなく
日常生活に支障はない。
私はこの体で生きている。
歩けるし走れるし笑えるし。
だけど、思い出を作ると言うことにだけは
いつも積極的になれずにいる。

思い出にたいしてなぜだろう。
後ろめたさのようなものがある。
『良いのかな』私が思い出を作っても
そんな気持ちになってしまうことも
しばしばある。なのに自分の
大好きな人や環境のことについては
良く語っていたり、覚えている。

速く忘れてしまいたい

だけどそれは。
私のなかからすべてが消えることになる。
そこにようやく行き着いた。
思い出に背中を向けては生きていけないのだ。
私は、得意でないことから
逃げている、と分かった。
そしてそれを認めて。
なら。どうする?どうしたい?
とまずは聞いてみることにした。   

思い出作りが下手、なら。
もうそう公言しても良いよね?
思いでは残さない、は
私が、思い出を残したら悲しむ人が
いたらどうしよう、と思い込んでいる
節がある と言うこと。

  

今は少しずつ
思い出と向き合い出している。
私にだって大切な人がいる。
恩師がいて、もちろん家族も友人も。

思いで作りも良いかもしれない。
今はそう思い始めている。
まだまだ、これから沢山の
言葉や環境や人と出会う。
その1つ1つを、善い思い出と
出来るようになり、笑って生きたい。